外国人技能実習生を守る！新たな所得補償保険の登場

近年、多くの外国人技能実習生が日本で働くようになり、その中には病気や怪我で長期間働けなくなるケースも見受けられます。このような状況に直面した際、傷害保険や労災保険により治療費は補償されるものの、必ずしも生活全般をカバーするには不十分な場合があります。特に時給制や日給月給制で働く方々は、無収入の事態が経済的な問題を引き起こすことが少なくありません。

この問題を受けて、外国人材紹介会社のKUROFUNE株式会社が三井住友海上火災保険株式会社と連携し、新たに外国人向けの所得補償保険をスタートさせました。この取り組みは、日本で生活する外国人技能実習生への大きな支援となることが期待されています。

所得補償保険の背景

技能実習生が日本で生活を始める時、一部の方々は借金を抱えていることが少なくありません。したがって、病気や怪我によって働けなくなると、返済の目処も立たず、最悪の場合、帰国を余儀なくされることになります。この状況を改善するために、KUROFUNEは所得補償保険を提供する運びとなりました。

この新しい所得補償保険は、日本で働くベトナム人を主な対象とし、在ベト協会を通じて提供されます。在ベト協会は、保険だけでなく、日本での生活に関する情報なども発信し、会員に対して様々なサポートを行っています。入会は日本で働くベトナム人に限られ、月額保険料は最大10万円で、総補償額は最大120万円となっています。これにより、受ける医療サービスや生活支援が拡充され、技能実習生の安心感が向上します。

KUROFUNEの取り組み

KUROFUNE株式会社は、2018年に設立された外国人材紹介会社です。特にベトナム人向けの情報を提供する「在日ベトナム人情報交換コミュニティ」というFacebookページは、1万1000以上の「いいね」を獲得し、多くの外国人に支持されています。また、KUROFUNEは「WABISABI-JAPAN」というオウンドメディアも運営しており、日本の文化や求人情報を発信しています。

さらに、KUROFUNEは、代理店を通じての人材紹介事業も行い、関連するノウハウの提供や求人情報の公開を通じて、ベトナム人労働者の雇用を推進しています。加えて、アルバイト募集や広告事業にも取り組んでおり、様々な形で外国人の就業を支援しています。

在日ベトナム人就業者支援協会の役割

在日ベトナム人就業者支援協会は、2020年に設立され、日本で働くベトナム人の生活支援や相談窓口を担っています。所在地は愛知県名古屋市で、今後も多くの外国人に向けて、生活支援や就業に関する有益な情報を提供していく予定です。

このような取り組みは、日本で働く外国人技能実習生にとって非常に重要であり、今後の更なる推進が期待されます。KUROFUNEと三井住友海上火災保険の協力による新たな施策が、多くの外国人に希望をもたらすことを願っています。