江戸の面影残る佐原に新たな発酵の拠点「醸し処和ぎ」

和と発酵の食文化を楽しむ「醸し処和ぎ」

千葉県香取市佐原に位置する「醸し処和ぎ」（なぎ/NAGI）は、江戸時代の面影が残る風情ある町並みに、新たな発酵の文化を根付かせるために誕生しました。2025年1月のオープンから半年が経ち、地域住民や観光客からも多くの訪問を受け、少しずつその名を広げています。

「和ぎ」は、古民家を改築した店舗内で、香取の豊かな自然と食文化を生かした発酵をテーマにしたメニューを提供。特に、地元の「太郎左衛門米」や「ほたる米」を使用したおむすびは、見た目に美しく、心にも体にも優しい料理として人気を集めています。おむすびの具材には、鯖の味噌煮やからあげ、出し巻き玉子といった、発酵の力を感じる一品料理が豊富に揃っています。

また、米糀を使った砂糖不使用の甘酒や、米糀で醸された果実のソースをかけたかき氷も特に好評。こだわりの素材を使ったこれらのメニューは、心身ともに癒しのひと時を提供します。

地域とのつながりを育む場

「醸し処和ぎ」の特徴は、単なる飲食店にとどまらず、地域との触れ合いを大切にし、発酵を通じた新たなコミュニティを作り上げることにあります。地元農家から仕入れる無農薬の新鮮な野菜を積極的に使用しており、地域の農業を支える取り組みも行っています。また、自家製の味噌や甘酒といった発酵食品も店内で販売し、地域の食文化を広げる役割を果たしています。

「和ぎ」では、ワークショップやイベントも定期的に開催し、訪れる人々が発酵について学び、体験する機会を提供しています。さらには、6月にはLINE公式アカウントを開設し、新メニューや営業日のお知らせ、来店時にはお得なクーポンもゲットできる機能を追加。顧客とのより良いコミュニケーションの場を設けています。

心和む食体験を提供

お食事メニューの中でも特に注目すべきは「発酵御膳」と「発酵づくし」。これらは旬の野菜や地元の食材をふんだんに使った、発酵の知恵が詰まった特別な料理です。事前予約が必須となっているため、訪問を考えている方は早めの予約をお勧めします。

「醸し処和ぎ」は、地域の皆さんとのつながりを大切にしながら、発酵の魅力を広めていくことを目指しています。見た目にも美しい一皿が、皆さんの心と体をほっと和ませてくれることでしょう。