エルピクセルが新しい医療AIモデルを発表
エルピクセル株式会社(本社:東京都千代田区)は、大腸ポリープ候補を検出し、大腸内視鏡検査を支援する「EIRL Colon Polyp」の新モデルを発表しました。この新モデルは2025年12月22日に承認を取得し、2026年2月から販売される予定です。
新モデルの特長
新たに改良された「EIRL Colon Polyp」では、偽陽性を減少させるためにデータの追加とアルゴリズムの見直しを行いました。この結果、オリンパス及び富士フイルム社製の内視鏡システムにおいて、98.7%の高い感度を保ちながら特異度も改善されました。さらに、接続可能な内視鏡スコープの対応範囲も広がり、より多くの医療現場で活用できるようになっています。
特に医師との密なコミュニケーションを重視しており、製品リリース後にも性能の改善に向けた取り組みが続けられることが強みです。これにより、対象領域や検出する所見の拡大を進めることが期待されています。
医療現場への影響
臨床におけるポリープの検出は、大腸がんのリスク軽減において非常に重要です。新たな研究によれば、腺腫発見率が低い医師がスクリーニング検査を行った場合、将来的な大腸がん発症リスクが上昇することが明らかになっています。さらに、ある調査では医師が検査中に36.8%のポリープを見逃していたという結果も報告されています。
新モデルは、未経験の医師による見落としを軽減し、医師の盲点となる部位に存在するポリープの検出を支援するため設計されています。これは、経験豊富な医師でも検査の疲労やストレスにより見逃すリスクを軽減することにつながります。
具体的な性能改善
「EIRL Colon Polyp」新モデルでは、感度98.7%を維持しつつ、特異度の向上が実現されました。具体的には、内視鏡検査の動画から抽出されたデータを基にした性能評価試験が行われ、陰性動画と陽性動画を使用した結果、改良が確認されています。これにより、医師が読影する際の誤検出を減少させ、診断の正確性を向上させることができます。
今後の展望
2024年8月1日からは、この新モデルを用いた大腸ポリープ及び粘膜切除術が診療報酬の加算対象となります。これにより、より多くの医療従事者がこの技術を活用することが期待され、内視鏡検査の品質の向上に寄与するでしょう。エルピクセルは継続的な研究開発を通じて、医療現場における技術の向上を目指しています。
まとめ
エルピクセルの「EIRL Colon Polyp」は、大腸ポリープ検出を革新する新モデルです。内視鏡検査における精度を向上させ、大腸がんのリスクを減少させることが期待されています。今後もこの技術が医療現場でのさらなる普及と貢献を果たすことを願っています。