金沢工業大学、最先端ドローン技術を展示
2024年10月16日から19日まで、東京ビッグサイトの西展示棟にて「2024国際航空宇宙展」が開催され、金沢工業大学が先端的な航空機技術とドローンを出展することが決まりました。この展示会は、日本最大かつアジアでも屈指の規模を誇る航空・宇宙・防衛関連のイベントです。展示内容は多岐にわたりますが、特に注目すべきは
- - 先尾翼型ジェットエンジン搭載ドローン
- - マルチロータ型の大型ドローン
- - 自動車運転シミュレータを用いた空飛ぶクルマの運転
先尾翼型ジェットエンジン搭載ドローンの紹介
このドローンは、航空システム工学科の赤坂剛史研究室と廣光永兆研究室が共同で開発したもので、全長2.2メートル、翼幅2メートル、離陸重量は10キログラムです。また、胴体はFRP(繊維強化プラスチック)で、翼には木製の素材が使用されています。
2012年から開発が進められており、空力設計や構造設計、ジェットエンジン設計など多岐にわたる技術が盛り込まれています。また、風洞試験や強度試験、運動シミュレーションを行い、実際の飛行試験も岐阜県や三重県、岡山県の飛行場でヒットしてきました。特に2023年と2024年には三重県伊賀市の木津フライングクラブで自律飛行を目指した試験も実施しました。
大型マルチロータドローンの特徴
もう一つの展示物であるマルチロータ型の大型ドローンは、全長2.5メートルとサイズが大きく、ペイロードは50キログラム、航続距離は50キロメートルを超えます。実用化を見込んでいるこのドローンも、航空システム工学科の赤坂剛史研究室が開発を進めており、無人航空機の新しい可能性を示しています。
空飛ぶクルマのシミュレーション研究
金沢工業大学の魅力的な展示の一つが、自動車運転シミュレータを活用した空飛ぶクルマの運転に関する研究です。空飛ぶクルマを自動車のように運転できる仕組みを検討しており、普通自動車免許を持つ人が操縦できる可能性を探求しています。この研究では、自動車運転シミュレータと空飛ぶクルマの数学モデルを用いて、実際の運転体験を試みています。
このように、金沢工業大学のブースでは先端的な航空機技術が数多く展示されます。未来の空を飛ぶ交通手段としてのドローンや空飛ぶクルマを体験できる貴重な機会になるでしょう。ぜひ足を運んでみてください。