久保ザクラを守ろう
2025-11-25 09:06:32

1200年の歴史を持つ「伊佐沢の久保ザクラ」の未来を守るプロジェクト

樹齢1200年の桜を守るために



山形県長井市は、国家の天然記念物である「伊佐沢の久保ザクラ」を保護するためのクラウドファンディングを開始しました。この桜は樹齢約1200年を誇り、かつては「四反桜」と呼ばれるほど見事な光景を見せていました。近年、その樹勢が衰え、枯死の危機に瀕しています。今こそ、地域の力を結集してこの桜を未来へとつなげる必要があります。

伊佐沢の久保ザクラとは



「伊佐沢の久保ザクラ」は、昭和25年に国の天然記念物に指定されたエドヒガン種の桜です。その圧倒的な大きさや美しさから、長井市のシンボルとなっています。しかし、長い歴史の中で何度も危機を迎え、現在では樹勢回復作業が進められています。

この桜は、江戸時代に四反(約4000㎡)にも及ぶ広大な枝を持つことで有名でした。その根強い人気により、毎年春には数多くの観光客が訪れ、地元の人々に愛され続けています。しかし、枯死が進行中であり、樹木医の指導のもとで樹勢回復作業を進めているものの、まだまだ一進一退の状況です。

クラウドファンディングの目的



このたびのクラウドファンディングの目標金額は200万円。集まった寄附金は、以下の3つの樹勢回復作業に充てられる予定です。

1. 既存支柱の撤去: 倒壊の危険性がある劣化した支柱を撤去し、安全性を確保します。さらに、成長を妨げる支柱も取り除きます。
2. 支柱の増設・位置調整: 枯死した枝や幹を極力保存し、折れないように新たな支柱を設置します。また樹形に合わせた位置調整を行います。
3. 枯れ枝の剪定: 落下の危険や病気による枯死が進んだ枝を剪定します。

これらの作業を通じて、伊佐沢の久保ザクラが次世代へと受け継がれるよう全力でサポートします。

地域の協力と未来への思い



地域住民や地元の桜保護団体、小学生、行政が一体となって保全活動を進めています。桜の開花時期には小学生がガイドをし、文化的や教育的な役割も果たしています。このように、一人ひとりの想いが詰まった桜が次世代に受け継がれるよう、地域全体で見守り続けることが計画されています。

先代の伊佐沢の久保ザクラの姿をできる限り保存し、活用することで、地域の人々の心に深く根付く存在となることが期待されています。枯死した枝を全て剪定することも検討されていますが、今の状態を大切にしながら次世代に伝えていくことが優先されているのです。

長井市の魅力



長井市は山形県南部に位置し、4万年以上の歴史を持つ地域です。豊富な水資源に恵まれたこの市は、江戸時代には舟運の中心地として栄えました。今でもその名残を感じることができる歴史的な建物や水路が点在し、美しい景観が魅力です。春から夏には桜やつつじ、あやめなど多くの花々が咲き競い、日本の四季を感じられる場所でもあります。

長井市はその歴史と自然の美しさを引き継ぎながら、未来に向けて桜の保全活動に取り組んでいます。伊佐沢の久保ザクラを存続させることで、この地域の文化と歴史を守ることに努めています。

会社情報

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山形県長井市役所 観光文化交流課
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