ロロ・ピアーナが贈る歴史的書籍『Master of Fibres』の魅力を探る

創業100周年の祝いの一冊

イタリアの高級ファブリックメーカー、ロロ・ピアーナが創業100周年を迎えたことを特別に祝し、書籍『Master of Fibres』が刊行されます。この書籍は、ニコラス・フォルケスによるもので、6世代にわたるファミリーの驚くべき物語を描いています。職人技と卓越性に満ちたロロ・ピアーナの歴史を振り返るこの一冊は、ファッション愛好家だけでなく、歴史に興味を抱くすべての読者にとって貴重な素材となることでしょう。

書籍の内容と特長

『Master of Fibres』では、ロロ・ピアーナの重要なマイルストーンとともに、毛織物商としての初期の活動から、現在のメゾンとしての地位までの進化を詳細に追っています。著者のニコラス・フォルケスは、ロロ・ピアーナ・ファミリーのメンバーへのインタビューを通じて豊富な資料を集め、写真や歴史的文書を使って、イタリアの職人技とノウハウを深く掘り下げています。

この書籍に収められた物語は、1830年代にさかのぼり、毛織物商のジョヴァンニ・ロロ・ピアーナに与えられたパスポートから始まります。その後、卓越した品質とエレガントなデザインにより、ロロ・ピアーナは世界的なラグジュアリーブランドへと成長していきました。

ロロ・ピアーナの道のり

1924年、ピエトロ・ロロ・ピアーナはピエモンテ州セージア川の近くに毛織物工場を設立しました。セージア川の澄んだ水は、上質な織物の生産に不可欠であり、その後の製品のクオリティを保つ要因となりました。1980年代には、兄弟のピエール・ルイジとセルジオの努力により、グランデ・ウニタ・スカーフなどの象徴的な製品が生まれ、ロロ・ピアーナはその名を世界に轟かせるようになりました。兄弟はそれぞれ異なる視点を持ちつつも組み合わせることで、控えめでありながら洗練されたスタイルを生み出しました。

ロロ・ピアーナの製品は、ビキューナやカシミヤ、ベビーカシミヤ、ロータスフラワーなど、自然から得られる最高級の素材を基にしており、エフォートレスかつリラックスしたウェアとして展開されています。それぞれの素材は、卓越した技術と伝統的な職人技によって見事に仕上げられ、特別な逸品となっています。

書籍のビジュアルと発売日

この書籍は、1800年代から続く歴史的な瞬間を収録し、ページには150点の美しいイラストや写真が含まれています。特に注目すべきは、セルジオ・ロロ・ピアーナのお気に入りのファabricである、コットンとリネンで作られた特製のケースに収められていることです。触り心地の良さや感覚的な品質が際立つ表紙も、この本の職人技を際立たせています。

『Master of Fibres』は、アスリーヌ社のアルティメット・コレクションの一部として発売される予定で、手製本による特別な仕様が採用されています。アート品質の紙に、色見本が手作業で付けられ、豪華さが際立っています。書籍の発売日は11月21日であり、ロロ・ピアーナ銀座店やアスリーヌの直営店、オンラインショップで購入可能です。

ニコラス・フォルケスの活動

著者のニコラス・フォルケスは、歴史、芸術、スタイルに関する作品を数多く手掛けている著述家、歴史家、ジャーナリストです。19世紀のイギリス史に特化した3部作など、約30冊を執筆しており、多彩な著作活動で知られています。

アスリーヌ社とそのビジョン

アスリーヌ社は、創業以来、文化をテーマにしたラグジュアリーブランドとして、その立ち位置を確立してきました。創業者のプロスペルとマルティーヌ・アスリーヌ夫妻は、魅力的なストーリーとともに新たなスタイルの書籍を生み出すことを目指しています。彼らの情熱は世界中に広がり、国際的なブティックのネットワークを構築し続けています。アスリーヌのコラボレーションには、著名なブランドやアーティストが名を連ねており、現代出版の形を再定義しています。