2024年12月、シリアにおいてアサド政権が崩壊し、この国は新たな時代を迎えています。独裁政権の終焉を喜ぶ声が上がる一方で、長年続いた内戦の影響でシリアの人口の過半数が難民や国内避難民となり、現在ではその91%が人道的支援を必要とする状態です。このような厳しい現実が続く中、NPO法人Piece of Syriaはシリアにおける教育の重要性に目を向け、効果的な支援活動を展開してきました。
Piece of Syriaは「シリアをまた行きたい国にする」をモットーに、2016年に設立され、2021年にはNPO法人化されました。これまでに5万人以上の子どもたちに教育を届させ、シリア北部やトルコ南部での教育機会を確保するためのさまざまな活動を行ってきました。特に、不発弾や地雷の影響を受けた8000校の学校の再建が急務となっている中、Piece of Syriaは心のケアや基礎教育に注力し、子どもたちに未来への希望をもたらすことを目指しています。
この度、Piece of Syriaは2025年2月24日にオンラインイベント「シリア教育危機〜シリア人スタッフが伝えたい平和への課題と希望〜」を開催します。シリアの現状や教育の課題について、実際に現地で活動しているシリア人スタッフからの報告を通じて、市民生活や教育の状況を深く理解することができる貴重な機会となります。イベントの詳細は、2月24日(月・祝)20:00から21:30まで行われ、参加希望者は事前にオンラインで申し込む必要があります。
さらに、Piece of Syriaでは「シリアの子どもたちが学校に戻るために、心理ケアサポートを届けたい」というクラウドファンディングプロジェクトも進行中です。このプロジェクトは、シリアのアレッポ郊外や市内に住む6〜14歳の子どもたちを対象にしています。募金の目標は100万円で、心のケアの提供を通じて、子どもたちが再び教育を受ける機会を得られるよう支援を行っています。募集は2025年2月28日(金)23:59まで受け付けており、あなたの温かいご支援を心よりお待ちしております。
また、今後もPiece of Syriaはさまざまなイベントを開催し、シリアの今と昔を伝える活動を進めていく予定です。2月18日には活動説明会、2月22日にはカンボジアの教育復興に学ぶ対談を行い、シリアの平和と未来に向けた具体的なビジョンを共有します。
皆さんもぜひ、Piece of Syriaの活動に参加し、シリアの未来を支えるための一歩を踏み出してみませんか?