固定収入で始める新しい事業承継の形「ネオツグ」始動！

新たな事業承継の形「ネオツグ」

先日、新しい事業承継のサービス「ネオツグ」が正式にスタートしました。特徴的なのは、「固定収入ではじめる事業承継」という明確なコンセプト。1人が複数の店舗を経営しながら「地域を守る仕組み」を築くことを目指しています。このモデルは、全国の自治体へと展開され、事業承継をもっと身近な選択肢へと変革することを目的としています。

従来の事業承継の課題

従来の事業承継は、多額の資金を必要とし、また新しいオーナーとなるには経営ノウハウや技術を習得し、従業員との関係構築にも長い時間を要します。「ネオツグ」は、この古い慣習から脱却し、地域にとっても、事業者にとっても、承継者にとっても三方良しの新しい働き方を提案します。

サービス開発の背景

「地域の大切な事業を守ること」がネオツグの基盤です。例えば、地元で愛されるパン屋や和菓子屋がなくなると、地域住民の生活や心にも影響を与えることは間違いありません。私たちが特に力を入れているのは、宮崎県日南市の油津商店街です。この地域を支えるお店を残すため、第三者による新しい承継のプラットフォームを構築しようという決意が芽生えました。

私自身、代表の宮谷が飲食店やお菓子屋を含む3店舗を引き継ぎました。実際に体験することで、地域の事業の継承の価値を伝える難しさと、それに対する周囲の理解を深めることができたのです。事業承継は単なる引き継ぎではなく、地域に新たな価値を生み出す行為であると信じています。私たちは、地域を盛り上げたいと思う人々が地方へ移住し、新しい暮らしを創り上げられる未来を目指して、これからも活動を続けていきます。

ネオツグの代表について

代表取締役の宮谷努は、名古屋で生まれ育ち、社会人生活をスタート。紳士服店やファッションの販売店で経験を積み、その後は美容業界に転身しました。現在は日南市で地域おこし協力隊として「継業サーチャー」に従事。地域の事業者が市役所や商工会議所に相談しやすい環境を整える活動に尽力しています。状況を見て、支援が行き届かない事業者の現実を知り、地域住民、事業会社の三者を結びつける新しいモデル「ネオツグ」を生み出しました。

宮崎県日南市の現状

日南市の現状は厳しく、事業の担い手が見つからずに倒産や廃業が増加しています。特に小規模の店舗は十分なサポートを受けず、孤立してしまいがちです。このような状況で、「ネオツグ」が人口5万人規模の地域に浸透すれば、年商1000万円未満の事業者の事業承継が実現可能になるでしょう。そして、成果が見られれば、同様のモデルを他地域にも広げていく計画です。

これからの時代、地域を支えるためには新しい事業承継の形が必要です。「ネオツグ」がその一翼を担うべく、今後の展開に期待が高まります。