日本文化をビジネスに活かすセッション
2025年8月28日、心斎橋のJOULE/SUNHALLで、ビジネスシーンにおける日本文化をテーマにしたセッションが行われます。タイトルは「日本の文化や伝統を現代のビジネスに活かす方法、そして世界で通用するブランドを日本から生み出すための視点」です。この45分間のトークでは、和泉淳子氏、ミヤケマイ氏、杉山絵美氏の3人が登壇し、その経験や見解を共有します。
登壇者たちの紹介
まず、和泉淳子氏は、600年以上の歴史を誇る狂言の世界で初めて女性狂言師として舞台に立った実績が光ります。彼女は現代的な題材を取り入れた新作狂言の制作や、多ジャンルの音楽とのコラボレーションを行い、伝統芸能の新たな可能性を拓いています。短時間でも楽しめる狂言の魅力を活かし、海外公演にも積極的に挑戦している彼女の姿勢は、文化をビジネスでどう活かすかの一例です。
次に、ミヤケマイ氏は、日本画の技法や素材を活かし、独自の美意識を現代アートとして昇華させています。彼女は京都芸術大学教授としての経験を経て、エルメスや資生堂との協業を通じて日本のアートを国内外に発信しており、その視点から文化の価値をビジネスにどう結びつけるかを語ります。
そしてモデレーターの杉山絵美氏は、ディオールでのPR経験を活かし、現在は料理家としても活動しています。彼女はハイブランドの現場を知る立場から、海外市場におけるブランド構築の難しさとその可能性について意見を述べます。
日本文化の強み
登壇者たちは、日本の文化や伝統は唯一無二の武器であると共通して認識しています。海外文化への関心や刺激を受けることももちろん重要ですが、真に国際的な競争を見据えるなら、自国の文化を深く理解することが必要不可欠です。それを自分たちのアイデンティティとして発信することで、世界に対して信頼や共感を築くことが可能になります。特に歴史や素材、美意識など、日本独特の価値をしっかりと表現し、共有できることが大切です。
最近のグローバル市場においては、米国IT業界のMATANAや、フランスのLVMHといった企業が国を代表するブランドとして存在感を放っています。これらのブランドに匹敵する存在を日本から生み出すためには、日本独自の特性を強みにしながら、世界の視点で通用するストーリーや価値設計が不可欠です。このセッションでは、そのための具体的な事例や戦略についても言及される予定です。
参加に向けて
今回のセッションは、日本文化を世界で輝かせたいと考えるビジネスパーソンやクリエイターにとって、必聴の内容となっています。参加を希望される方は、公式サイト(https://risekansai.com)から詳細を確認し、ぜひお越しください。
開催概要
- - 日時: 2025年8月28日(木)13:00–13:45
- - 会場: 第1会場|STAGE B(4F) 大阪・心斎橋 JOULE / SUNHALL
興味のある方は、RISE KANSAI実行委員会のメール(info[ atmark ]risekansai.com)でお問合せをどうぞ。