奈良市とD×Pが手を組んで若者支援を拡大
奈良市は、地域におけるユース世代(13~25歳)への支援において、認定NPO法人D×Pと連携協定を締結しました。この取り組みは、LINE相談事業「ユキサキチャット」を通じて、若者が孤立しない社会を目指すものです。
連携協定の背景
「ユキサキチャット」は、経済的な困難さや学校中退、虐待など、様々な支援が必要な若者からの相談を受けています。D×Pは、食料支援や現金給付を行いながら、定期的に相談支援を提供し、就労や医療などの他の支援先に繋ぐ役割を担っています。今回、奈良市からの要請により、同市の相談窓口やSNSを通じて「ユキサキチャット」の周知を図ることとなりました。
この協力によって、今までリーチが困難だった若者に新たな相談の選択肢を提供し、支援の拡大を図る目標が設定されています。
実施内容の詳細
連携協定の下、奈良市内の相談窓口やフードバンク事業を利用し、「ユキサキチャット」の案内を行うチラシやカードを設置します。また、奈良市の公式LINEやフードバンクのSNSを利用し、ユキサキチャットの認知度向上に努めます。
さらに、奈良市民の登録者数や相談件数、その内容、支援実績などのデータを収集し、2025年3月までの実态把握を目指すことになります。得られたデータは、支援を実施するための課題抽出に役立てられ、両者で検討しながら運用していきます。適切な支援を待つ若者に寄り添い、共に次のステップについて考えることが重要です。
D×Pとは?
D×Pは、様々な困難を抱えるユース世代に対して、その孤立解消を目指して活動する認定NPO法人です。主な事業としては、「ユキサキチャット」というLINEによる相談窓口を運営し、特に経済的支援に力を入れています。
また、大阪ミナミの繁華街に「ユースセンター」を設け、安全に居場所を提供しています。ここでは食事の提供や遊びの場を提供し、生活支援に加えて、医療機関や専門機関とも連携しながら若者に寄り添った支援を行います。
今後、この連携によって奈良市での若者支援が一層強化され、多様なニーズに応えられる体制が整うことが期待されます。若者たちがより良い未来を描けるよう、支援を続けていくことが欠かせません。