菱華産業が発行した「MIRAIWOOD®︎ コンセプトブック」の魅力を探る

MIRAIWOOD®︎ コンセプトブックが語る環境への挑戦

菱華産業株式会社は、環境素材に関しての新たな取り組みとして「MIRAIWOOD®︎コンセプトブック」を発行しました。このブックは、松屋銀座での「めぐる未来、つづく工芸」展を契機に制作され、環境に配慮した素材や工芸の深い結びつきを伝えています。

背景

菱華産業は、持続可能な社会を目指し、プラスチック産業が抱える問題の解決策として「MIRAIWOOD®︎」というバイオマス環境素材を開発しました。この素材は、産業の廃木粉を利用しており、廃棄物の有効活用に貢献しています。それだけでなく、石川県の伝統工芸である山中漆器の我戸幹男商店とのコラボレーションによって、天然木の漆器の木屑をアップサイクルした製品の開発にも成功。これにより、地域の雇用の安定を図るという社会的使命も果たしています。

コンセプトブックの詳細

「MIRAIWOOD®︎コンセプトブック」はA5サイズの観音びらき型で、全8ページにわたる内容です。このブックでは、石川県加賀市や山中町の美しい自然環境と伝統工芸の魅力を、著名な写真家・松本のりこ氏の作品を通じて伝えています。サスティナブル漆器の製品や、その背景にあるMIRAIWOOD®︎の取り組みも詳細に紹介され、これがどのようにして地域の文化と自然を守るか、という視点に迫ります。

配布方法と今後の展開

現在、「MIRAIWOOD®︎コンセプトブック」は菱華ビルディングの1階「Ryoka SDGs gallery 日本橋」で無償配布中。さらに、公式サイトからはデジタル版のダウンロードも可能です。これにより、より多くの人々に環境素材や循環社会の重要性を伝えることを目指しています。今後、フリーペーパーの配布に協力してくださる店舗を募集中で、希望の部数を連絡すれば無償で送付されるとのことです。これにより、より広範なリーチで情報を届ける姿勢が見られます。

終わりに

「MIRAIWOOD®︎コンセプトブック」は、単なる環境素材の紹介にとどまらず、日本が持つ伝統工芸とのユニークな結びつきを再確認させる貴重な資料です。この取り組みによって、美しい自然環境を守りながら、未来への持続可能な社会を一緒に考えていくことの重要性が伝わります。興味のある方は、ぜひ公式サイトでブックを手に入れて、環境と工芸について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。