塗料メーカー・ナトコ株式会社が目指す子どもに優しい職場環境の創造
塗料業界は長い間、厳しい労働環境や職場のイメージから“3K”と称されることが多かった。このようなイメージを変えようと、ナトコ株式会社は新たな取り組みを始めた。従業員が「自分の子どもにも勧めたい」と思えるような会社を目指し、企業文化の再構築に挑戦しているのである。
ホワイト企業認定の意義
ナトコ株式会社は、2025年11月1日付でホワイト企業認定を取得した。この認定制度は、一般財団法人日本次世代企業普及機構によって運営されており、従業員が誇りを持てる企業を対象としている。従来の「ブラック企業ではない」という基準を超えて、「次世代に残したい企業」を評価するもので、累計607社がこの認定を受けている。
技術と感性を活かす価値創造
ナトコの理念は「ユニークな発想で新しい価値を創造する」。同社は、ただの塗装ではなく、触れるたびに喜びを感じる体験を提供するために、技術とデザインを融合させた革新的な製品開発に注力している。また、環境負荷の低減やSDGsへの貢献も果たしており、「塗料を超えた価値」を次世代に引き継ぐための事業にも取り組んでいる。
職場環境の改革
ナトコは、危険物を扱う塗料の製造現場において長い間“3K”の状況に直面してきた。それを打破するため、「自分の子どもが安心して働ける会社」を目指す活動を開始した。このビジョンは、単なる理想論にとどまらず、実際に社員の人生を豊かにするための取り組みである。具体的には、飲食やフィットネスなどの社内クラブ活動を推進し、コミュニケーションの活性化を図った。これにより、社内のつながりが強化され、相談しやすい環境が実現した。
成果指標の向上
社員の有給休暇取得率が増加し、残業時間の削減、離職率の低下といった明確な成果が見られている。また、健康への配慮として、有機溶剤を含まない環境対応型塗料の開発も進められており、従業員と顧客の安全を第一に考えた技術革新が続いている。
代表の想い
ナトコ株式会社の代表である粕谷太一氏は、「私たちは単に利益を追求するのではなく、“人の人生”に寄り添う企業でありたい」と語る。塗料業界における厳しい職場環境を変え、子どもたちに誇れる企業になることが、自らへの責任であると感じているという。最終的には、従業員が幸せであることが、企業の成長にもつながると彼は信じている。
未来の展望
ナトコの挑戦は、製造業における新たな働き方や企業の在り方を問い直すものである。環境負荷の低減と人々の幸福を追求し続けるナトコは、今後も企業文化を革新し、持続可能な未来に向けて進化していく。ホワイト企業認定は、そのビジョンを力強く支援するものであり、社会で求められる企業としての在り方を示すものだろう。
会社概要
ナトコ株式会社の本社は愛知県みよし市に位置し、塗料各種の開発、製造、販売を手掛けている。粕谷氏が率いるこの企業は、今後も人を大切にしながら新しい価値創造に挑戦し続けていくことだろう。