中国市場で逆風を乗り越え、日本酒人気で成長!ACDが「618商戦」で過去最高GMVを達成
訪日中国人向けインバウンドDX事業を展開する株式会社ACDは、中国最大のECセール「618商戦」で過去最高のGMVを記録したと発表しました。市場全体がマイナス成長となる中、ACDが運営する全日空海外旗艦店のGMVは昨年比149%を達成。注文件数は2倍に増加し、初日には清酒焼酎ランキングTOP20に18商品がランクインするなど、日本酒の人気の高さが伺えます。
618商戦は、中国で「ダブルイレブン」と並ぶ一大ECセールイベントです。今年は、事前予約期間がなく1ヶ月間の長期戦となりました。 期間が長いためか、例年のような盛り上がり感は薄く、消費者は冷静に商品を見定めて購入している様子だったようです。実際、中国総合的なECプラットフォームおよびライブ配信プラットフォームの累計GMVは昨年比7%減となり、2016年の観測開始以来初の減少となりました。
日本企業にとっては、さらに厳しい状況もありました。618期間中の5月後半には、日本産食品を対象とする中国税関の通関書類のルール変更があり、イベント用に準備していた商品の通関が難しくなったのです。追加商品の通関が間に合わないため、中国の在庫を活用した柔軟な対応が求められました。
こうした逆風の中、ACDは抖音のKOL連携によるコンテンツ、LIVEコマースに注力することで、過去最高のGMVを記録することができました。特に、618商戦前に清酒焼酎カテゴリのトップKOLと連携し、中国初進出となる田部竹下酒造の「理八」を紹介した取り組みが成功しました。動画やLIVEコマースを通じて商品を紹介した結果、準備していた商品は3日で完売し、商品ランキング3位を獲得しました。さらに、天猫でも同ブランドの商品のアクセス数、販売数が大幅に増加するなど、波及効果も確認されました。
全日空海外旗艦店は、日本の特産品や逸品を中国市場へ安心・確実なスキームでお届けする中国向けオンラインショップです。 2020年にアリババ社よりオファーを受け、中国市場最大のECプラットフォーム「Tmall Global(天猫国際)」に出店。2021年からは京東(JD.com)にも出店し、2023年には抖音電商全球購(Douyin EC Global)にも出店するなど、中国市場での展開を積極的に進めています。
今回の618商戦で、全日空海外旗艦店は全体GMVを昨対比149%達成。集客は111%、件数は205%を記録しました。店舗ランキングでは、天猫、京東、抖音のいずれでも上位にランクイン。商品ランキングでは、日本盛生原酒ボトル缶が期間中を通して1位を獲得するなど、好調な成績を収めました。
ACDは、今後も中国市場での事業展開を強化し、日本の魅力を世界に発信していくことを目指しています。