ニデック京都タワーが「健康ハートの日」に赤色ライトアップ
2023年8月10日、ニデック京都タワーが「健康ハートの日」を記念して、ハートの象徴ともいえる赤い光で照らされます。この取り組みはオムロン ヘルスケア株式会社と日本循環器協会京都支部の共同で行われ、心臓病の予防啓発を目的としています。
「健康ハートの日」は、8月10日が810(ハート)と読まれることに由来し、1985年に日本心臓財団によって設立されました。この日は、健康的な心臓を維持し、心臓病や脳卒中を予防するきっかけを提供することを目的としています。心臓病は高齢化とともに増加しており、加えて生活習慣も大きな要因となるため、若年層から中高年層まで幅広い世代に関係しています。
心臓病の危険因子には、高血圧や高脂血症、肥満、糖尿病、喫煙などが挙げられます。これらのリスクを軽減するためには、ライフスタイルの見直しが極めて重要です。毎年8月10日には、全国各地のランドマークが赤く灯され、心臓病予防への意識を高める取り組みが行われています。
今年の「健康ハートの日」には、特に京都市のJR京都駅前にあるニデック京都タワーが注目されます。このタワーの赤色のライトアップは、地域住民に健康への関心を喚起し、一人でも多くの人が心疾患のリスクや早期発見の重要性を理解することを目指しています。
オムロンは、循環器事業において「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」をビジョンに掲げています。高血圧の予防や管理、心房細動の早期発見に寄与するデバイスやサービスを提供しており、家庭での心電図記録の普及とも連携しています。また、日本心臓財団や日本循環器協会と協力し、啓発活動を続けていく方針です。
日本循環器協会京都支部の的場聖明支部長は、国内には約358万人の心臓病患者が存在すると言及し、生活習慣や環境が心臓病に与える影響の大きさについて警鐘を鳴らしています。「健康ハートの日」の取り組みを通じて、心疾患の予防や早期発見の重要性を広めていく意義は大きく、地域の人々に健康に関する意識を働きかける機会となるでしょう。医療従事者としても、心臓病の予防およびリスク軽減に全力で対応していくとのことです。
この取り組みを通して、地域の健康意識が向上し、一人でも多くの人々が自らの心臓に目を向けるきっかけになればと願います。心臓病の予防は決して他人事ではなく、全ての人に関わる重要な問題です。