小田凱人選手の感動ストーリー、岩手読書感想文コンクールの課題図書に選出

小田凱人選手の挑戦と夢をつづった一冊

近年、車いすテニス界で大躍進を遂げている小田凱人選手。彼の感動的な半生を描いた書籍『夢を持つ、夢中になる、あとはかなえるだけ車いすテニス小田凱人』が、2025年1月23日に発売される予定です。この本は、岩手日報社が主催する「菊池雄星文化プロジェクト第58回岩手読書感想文コンクール」の課題図書に選ばれました。このコンクールは、岩手県内の小学生や中学生を対象としたもので、子どもたちに読書の素晴らしさを伝える目的があります。

読書感想文コンクールの重要性

岩手日報が主催するこの読書感想文コンクールは、子どもたちに本を読んでもらい、その感想を創造的に表現してもらうことを目指しています。選ばれた課題図書は、子どもたちの心に影響を与える力を持っており、今年選ばれた小田選手の本もその一例と言えるでしょう。読者は、彼のストーリーを通じて達成感や希望を感じ、夢を持つ重要性を学ぶことができるのです。

本書の内容とは

本書では、小田選手の生い立ちから病気との闘い、車いすテニスとの出会い、そして数々の大記録を成し遂げた過程が詳細に描かれています。彼は2006年に愛知県で生まれ、9歳の時に骨肉腫を患い、車いす生活を余儀なくされました。しかし、その逆境を乗り越え、10歳から始めた車いすテニスで、次々と偉業を達成していきます。

選手は15歳でプロ宣言し、わずか2年で車いすテニスの四大大会での優勝を果たしました。また、2024年のパリ・パラリンピックでは金メダルを獲得。彼の進化はとどまることを知らず、全仏オープンでは3連覇が期待されています。

写真と共に振り返る

更に、本書には小田選手の幼少期や試合の様子が収められた貴重な写真が多数掲載されています。これにより、読者は彼の成長過程をより具体的にイメージすることができ、感情的なつながりを感じることができるでしょう。

特に、パリ・パラリンピック決勝での緊張感あふれる瞬間も記録されており、試合の白熱した様子を感じ取ることができます。テニスのルールについても、難解な用語には注釈がつけられており、小学生にも理解しやすい構成となっています。