曲がる太陽電池!PXPの挑戦
2023-12-19 10:00:03

革命的!貼って繋げる「曲がる太陽電池」が誕生!株式会社PXPの革新技術に迫る!

革命的!貼って繋げる「曲がる太陽電池」が誕生!



株式会社PXPが開発した、画期的な「曲がる太陽電池」が注目を集めています。2020年の設立以来、「軽くて曲がる、割れないソーラーパネル」の開発に注力してきた同社が、ついに新たな技術革新を成し遂げました。その特徴は、何と言っても「貼って繋げる」という自由度の高さです。従来のはんだ付け方式とは異なり、セル同士を自由に貼り合わせることで、様々な形状への対応が可能になりました。

従来技術との違い



従来のはんだ付け方式の太陽電池では、機械的振動や温度変化によるクラックや剥がれが問題となっていました。しかし、PXPの新技術では、はんだを使用しないため、耐振性が大幅に向上。振動の激しい車載用ソーラーパネルなどへの応用も期待できます。

さらに、発電面積ロスも低減。従来は、タブ線を接合するためのバスバーと呼ばれる部分が必要で、これが影となり発電効率を下げていましたが、新技術ではセルをバスバーを隠すように貼り合わせることで、このロスを解消しています。セルを隙間なく並べられるため、より多くの発電面積を確保できるのも大きなメリットです。

はんだ同等の電気抵抗を実現



驚くべきことに、この新技術は、はんだ付けと同等の電気抵抗を実現しています。そのため、太陽電池の性能を損なうことなく、セルを貼り合わせる事が可能になりました。これにより、大面積化しても高い性能を維持できるようになり、様々な用途への展開が期待されています。

全固体電池一体型ソーラーパネルへの応用



PXPの最高技術責任者である杉本広紀氏は、「太陽電池の性能を低下させることなくセルを貼り合わせる技術ができたことで、ソーラーパネルを大面積化しても高い性能を維持できるようになりました。また、新技術は全固体電池一体型ソーラーパネルの接合にも活かされます。基板がフレキシブルなだけでなく、つなぎ方もフレキシブルになることで、従来型の太陽電池の枠を超えた幅広いアプリケーションで、ソーラーエネルギーが手軽に利用できるようになると期待されます。」とコメントしています。

株式会社PXPとは?



株式会社PXPは、ソーラーパネルのデバイス研究と量産技術開発の豊富な経験を持つ技術者によって、2020年に神奈川県相模原市に設立されたグリーンテック開発のスタートアップ企業です。世界初の方法でペロブスカイト/カルコパイライトのタンデム構造を用いた、軽くて曲がる、割れないソーラーパネルや全固体電池一体型ソーラーパネルの研究開発を行っており、2023年内には量産性検証用パイロットラインが完成する予定です。

未来への展望



PXPの「曲がる太陽電池」は、その柔軟性と高効率性から、様々な分野での活用が期待されています。ウェアラブルデバイスへの搭載や、建築物への一体型ソーラーパネルとして、また、車載用ソーラーパネルなど、その応用範囲は無限大です。この革新的な技術が、持続可能な社会の実現に大きく貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。

用語解説



タンデム太陽電池: 分光感度の異なる複数の太陽電池を重ねて用いることで、幅広い波長の光を無駄なく電気に変換する太陽電池。PXPは紫外光から赤い光で良く発電するペロブスカイト太陽電池と、赤い光から赤外光で良く発電するカルコパイライト太陽電池を重ねて用いています。
全固体電池: 電解質に固体材料を用いた蓄電池。耐熱性が高く安全性が高い。

株式会社PXPの挑戦は、私たちの未来を明るく照らす可能性を秘めています。今後の展開から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社PXP
住所
神奈川県相模原市緑区西橋本5-4-21SIC1
電話番号

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