ウィズレイ、株式投資型クラウドファンディングに挑戦
全国で6万軒以上の調剤薬局が存在する中、株式会社ウィズレイが注目を浴びています。この企業は、薬剤師向けに開発した調剤支援装置「コナミル」を通じて、クラウドファンディングを利用した資金調達を行うという新たな試みに挑戦しています。目指すのは、薬剤師が安心して業務を遂行できる環境を作り出すことです。
クラウドファンディングの背景
ウィズレイは、2025年3月5日から18日までの期間に、1,000万円を目標とした資金調達を行います。今回のクラウドファンディングは、個人が小額から投資を行える仕組みを活用しています。この資金をもとに、薬剤師向けの調剤支援装置「コナミル」の販売拡大や新事業への展開を図るためのものです。
調剤事故のリスク
国民の健康を支える薬局が増える一方で、調剤現場での業務は多岐にわたり、調剤事故のリスクも深刻化しています。薬局での業務は、単に処方箋に従った薬の調剤だけでなく、服薬指導や健康相談など多岐にわたります。そのため、業務量の増加が調剤ミスを引き起こす要因ともなっています。
散薬識別の課題
特に問題となっているのは、粉薬などの見分けがつかない医薬品の取り違えです。粉薬や粉砕した錠剤は、外見では何の薬かを見分けることが難しく、多くの薬局では人的なチェックが行われています。しかし、人員が限られた中での確認作業には限界が存在しています。
導入される「コナミル」シリーズ
ウィズレイが開発した「コナミル」は、医薬品の識別を効率化するための革新技術です。この装置は、調剤した散薬や粉薬を開封することなく、わずか約4秒で識別が可能です。近赤外分光法を用いた技術を活用し、薬剤データベースと照合することで、誤った調剤のリスクを減少させています。
事業展開の未来図
ウィズレイは「コナミル」を活用し、まずは国内の調剤薬局市場への普及を進めていく方針です。将来的には、偽造医薬品の流通防止に向けたグローバル展開も視野に入れています。国内での成功を基盤とし、国際市場へ進出することで、さらなる事業の拡大を目指しています。
受賞歴と企業の信頼
ウィズレイは、経済産業省の「J-Startup WEST」に選ばれるなど、その技術や事業モデルが高く評価されています。また、さまざまなコンペティションでの受賞歴もあり、業界内での信頼も厚いです。
代表者の想い
ウィズレイの代表取締役である森山圭氏は、株式投資型クラウドファンディングを通じて、医療現場の問題を解決することの重要性を強調しています。「コナミル」を利用し、薬剤師がより多くの時間を患者に使えるようにすることで、医療現場をより良いものにしたいという強い願いがあります。
オンライン事業説明会の実施
ウィズレイは、オンラインでの事業説明会も開催します。これに参加することで、より詳細な情報を得ることができます。薬局の現場で抱える問題や「コナミル」による解決策、今後の事業展開について詳しく知ることができる機会です。
終わりに
ウィズレイの挑戦は、ただのビジネスにとどまらず、医療の現場全体をより安全なものにするための重要な一歩です。皆さんも、この新たな試みに是非ご参加いただき、薬剤師や患者のために安心できる社会づくりを応援しましょう。
【会社概要】
会社名:株式会社ウィズレイ
本社:岡山県岡山市北区本町6-36第一セントラルビル4F
代表取締役:森山圭
HP:
https://wizray.jp/