住友生命とPREVENTが健康増進サービスの共同研究開始
住友生命保険相互会社(以下、住友生命)は、株式会社PREVENT(以下、PREVENT)との協力により、新たな健康関連サービスの開発に向けた共同研究プロジェクトをスタートしました。このプロジェクトは、両社が保有するビッグデータやデータ解析の技術を駆使して、日本人の健康状態やヘルスケアサービスの影響を研究することを目的としています。
プロジェクトの概要と目的
この共同研究の主な目的は、住友生命が提供する健康増進型保険『Vitality』を通じて収集した多様なデータを、有効に活用することです。PREVENTは、その研究・解析技術を活かし、両社の強みを統合して日本人の健康状態の特徴を明らかにし、就業・生活習慣病の予防に寄与する成果を生み出すことを目指しています。このプロジェクトにおいて、住友生命は顧客の健康を促進するウェルビーイングサービスの提供を強化することに注力しています。
具体的な取り組み内容
住友生命の健康増進型保険『Vitality』では、保険加入時に15%の料率割引があるなどのインセンティブを提供し、会員の健康促進を図っています。本プロジェクトは、ウェアラブル端末のデータや食事などに関するオンラインアンケート結果、健康診断のデータなどから見出されたパターンや傾向を分析し、個々の健康状態や生活習慣の改善に役立てることを目指しています。
また、個人情報保護の観点から、データ分析は外部からアクセスできない厳重な環境で行われ、安全性が確保されています。これにより、個人情報の流出が防がれるため、安心して参加できる設計になっています。
社会的意義と期待される効果
この共同研究を通じて健康増進のメカニズムが明らかになれば、国民一人ひとりの生活の質が向上するだけでなく、社会全体の活力やウェルビーイングも向上することが期待されます。さらに、長期的には健康寿命の延伸により医療や介護にかかるコストの削減が見込まれ、持続可能な健康社会の実現へ寄与することができます。
PREVENTの紹介
PREVENTは、2016年に名古屋大学を母体として設立されたスタートアップ企業であり、生活習慣病の重症化を予防するためのエビデンスに基づく事業展開を行っています。大学や医療機関との共同研究を積極的に進め、学術的な成果も発表しています。2023年12月に住友生命グループに加わった後は、健康保険組合向け事業や企業の健康経営を支援する新たな領域にも進出する予定です。
住友生命とPREVENTは、この研究を通じて日本の健康寿命を延ばし、社会全体のウェルビーイングを推進する努力を続けていきます。また、両社のデータサイエンティストによる交流を通じて、次世代の専門人財を育成することにも力を入れていく方針です。
参考情報
- - 会社名: 株式会社PREVENT
- - 代表者: 代表取締役社長 萩原 悠太
- - 本社所在地: 愛知県名古屋市東区葵1-26-12 IKKO新栄ビル9F
- - 事業内容: 医療データ解析、生活習慣病の重症化予防支援事業
- - ホームページ: PREVENT公式
長期的な健康増進に向けた取り組みと社会的な意義に注目が集まる中、この研究が日本のヘルスケアにどのような影響を及ぼすのか、今後の展開に期待が高まります。