医療AI開発を加速する「MAEA」一般公開の発表
モッドアステラ株式会社が2025年10月21日、本日、医療分野に特化したAI開発プラットフォーム「MAEA(マヤ/Medical AI Engineering Agent)」の一般提供を開始しました。このプラットフォームは、小規模なチームや個人の研究者でも、プログラミングの専門知識がなくてもAIモデルを生成し、迅速にデプロイできる環境を整えています。
MAEAの革新性とは?
医療AIの実用化には、データの準備から学習のパイプライン構築、そして適切なデプロイや法規制への対応まで、多くの手間がかかります。多くの場合、これには高いコストと専門的な知識が必要です。しかし、MAEAを使用することで、これらの一連の工程が一つの統合されたプラットフォーム上で完結。手作業の負担が軽減され、研究者やチームはより迅速に医療AIプロダクトを評価・展開できる環境が整っています。
設計された主な機能
MAEAには、以下のような魅力的な機能が用意されています。
1.
半自動アノテーション機能
- 画像のアノテーション(注釈付け)が簡単に行えます。ユーザーが画像内でアノテーションしたい部分を一回クリックするだけで、MAEAが自動で判断し、必要なアノテーションを生成します。この機能は、アクティブラーニング機構によって継続的に改善されます。
2.
自然言語によるAIモデル生成
- ユーザーはデータセットを選択してアップロードし、目的を自然言語で簡潔に入力するだけ。MAEAは、そのデータに合わせて最適なAIモデルとトレーニングの流れを自動生成し、学習と評価も一貫して行います。
3.
ワンクリック・デプロイ
- 学習済みのモデルをAPIとして即時に公開できます。これにより、既存のアプリへの統合や新たなサービスの立ち上げが迅速に行えるようになります。
4.
SaMDドキュメント支援
- 医療用ソフトウェアに必要な申請書類の作成をサポートし、従来数か月を要していた工程を大幅に短縮します。
ベータ導入で得られた成果
すでにベータ版を利用した事例もあり、データアノテーションに要する時間が平均で80%も減少しています。また、あるクライアントはわずか30日未満で、個別専用の健康アプリの企画から学習、デプロイまでを完遂しました。この成果からも、MAEAの効果が確認されています。
利用方法について
MAEAは本日より一般に提供されており、詳しい情報やアカウント作成は公式サイト(
こちら)から入手可能です。
CEOのビジョン
モッドアステラのCEOであるジョシュア・オウォイエミ氏は、「医療現場と研究の間に存在する“実装の壁”を低くすることが、私たちがMAEAを開発した理由です。専門的なエンジニアやリソースがなくても、研究アイデアを迅速に検証し、臨床へとつなげる酒式を作り出したい。」と語りました。今回の一般公開を通じて、医療AIの革新を加速し、より多くの研究者や開発者が活用できる世界を目指しています。
モッドアステラについて
モッドアステラ株式会社は、医療AI生成プラットフォームの開発・提供を通じて、医療分野の未来を変える挑戦をしています。受賞歴には「Takeoff Tokyo 2025」での優勝や、「Qualcomm AI Program」の日本代表選出、経産省・ジェトロの海外派遣プログラム「J-StarX」採択があります。私たちは、AIの力を借りて医師や研究者をサポートし、すべての人が質の高い医療を受けられる未来を実現します。