株式会社リーガルと新たなeKYCサービス
「RSS-SR」の登場
オンラインでの本人確認がますます重要になる中、株式会社リーガルが展開するeKYCサービス「RSS-SR」が新たに実施した機能拡張に注目が集まっています。特に、犯罪収益移転防止法に準じた新しい本人確認手法「ワ方式」が追加され、より多様なニーズに応えることが可能になりました。
本人確認手法の種類
「RSS-SR」で現在選択できる本人確認手法は、以下の三つです:
1.
ホ方式: 自撮りの写真と運転免許証やマイナンバーカードといった写真付き確認書類を照合します。
2.
ヘ方式: 自撮りの写真と確認書類のICチップ情報を照合する方法です。
3.
ワ方式: 公的個人認証電子証明書を利用し、署名用暗証番号の入力により確認を行います。
これまで「ホ方式」と「ヘ方式」を提供していた「RSS-SR」ですが、新たに「ワ方式」の追加により、利用者はそれぞれの状況に応じた本人確認方法を選択できるようになり、コンプライアンス体制の強化と顧客体験の向上が期待されています。
ワ方式導入の背景
今回の「ワ方式」導入の背景には、2023年6月の閣議決定による『デジタル社会の実現に向けた重点計画』があります。この計画は、マイナンバーカードを中心とした本人確認の一本化を目指しており、それに基づく法改正が進んでいます。2027年には「ホ方式」が廃止され、今後は「ワ方式」と「ヘ方式」が主要な手法になる見込みです。
セキュリティと信頼性の向上
「ワ方式」と「ヘ方式」を併用することの大きなメリットは、厚いセキュリティと高い信頼性です。
- - 強固なセキュリティ: 知られたワ方式のみでは捨てられなかった盗難やなりすましのリスクを、ヘ方式との併用により大幅に軽減します。
- - 高い信頼性: 身元確認と当人認証の二つの視点で確認を行うことで、専門性を求める司法書士にも納得してもらえる信頼性を誇ります。
利便性の向上と利用者ニーズへの対応
新たな二つの方式を組み合わせることにより、利用者はスムーズで迅速な本人確認体験を得ることができます。さらに、さまざまな状況に応じた厳格な本人確認が求められる場面にも柔軟に対応可能となり、業際的なニーズにも応えます。
これにより、「RSS-SR」はeKYCにおける新たな基準を打ち立てることを目指しています。
料金と利用方法
「RSS-SR」の利用料金については、署名エントリープランにおいて月額2,750円となっており、各本人確認方法に応じた料金が設定されています。ホ方式220円、ヘ方式330円、ワ方式330円、ワ+ヘ方式550円の税込価格が適用されています。
また、サービスは公式ウェブサイトから申し込むことができ、リーガルは法律専門家向けのシステムを多年にわたって提供し続けている企業です。このような背景を持ったリーガルが新たに提供する「RSS-SR」の進展は、今後のeKYCの発展において注目されるでしょう。