シニア市場の未来を切り開く「Age-Well Designer of The Year 2025」の初開催

2025年3月19日、東京のアルカンシエル南青山にて「Age-Well Designer of The Year 2025」が初めて開催されました。このイベントは、Age-Well Design Labが主催し、シニア顧客のニーズに応じた企業の対応について学び合う特別な場です。

Age-Well Designerの重要性

「Age-Well」とは、「挑戦と発見を通じて、ポジティブに歳を重ねる」という価値観を基にした考え方。この理念が企業に浸透することで、シニア顧客の行動が変わり、企業にとっては競争力を高める鍵となります。超高齢社会においてシニア市場はますます重要性を増しており、これに特化した「Age-Well Designer」は、さまざまな業種で注目を集めています。実際、すでに900名以上がこの研修を受け、業界での大きな変化に寄与しています。

イベントの構成と内容

当日は、約100名が参加し、様々な企業のクリエイティブな取り組みが紹介されました。最初のセッションでは、Age-Well Design Labの所長・辰巳裕亮が登壇し、イベントの目的とシニア顧客に対する「Age-Well Designer」の意義について説明しました。

その後、Age-Well Designer研修を受講した5名のプレゼンテーションが行われました。「私がDesignしたシニアのAge-Wellな行動変容」というテーマで、それぞれの企業が実施してきた具体的な活動や効果が語られました。ソフトバンクや医療法人社団KNIグループなどからの発表があり、参加者も熱心に耳を傾けていました。

スポーツコミュニティとの交流

また、イベント中には、シニア市場の有識者や参加者から寄せられた応援コメントがグラフィックレコーディングとして視覚的に表現され、場の雰囲気を盛り上げました。このリアルタイムでの記録は、参加者にとって理解を深めるための助けにもなりました。

ワークショップでの実践的なアプローチ

ワークショップでは、「シニア顧客のAge-Wellな行動をDesignする」というテーマのもと、参加者がシニア顧客の具体的なニーズに基づいたワークショップを実施しました。自らの視点を持ち寄って本気で議論し、これからのシニア市場に対する視野を広げる貴重な機会となりました。また、Age-Well DesignerやAgeWellJapanの紹介ブースも設けられ、企業同士のネットワーキングが進みました。

未来に向けた重要な一歩

イベントが終わると交流会が設けられ、登壇者や参加者同士の意見交換が活発に行われました。この場での出会いやつながりが、今後のシニア市場における新たな取り組みの礎となることでしょう。

「Age-Well」な考え方は、未来の高齢社会を開拓するうえで非常に重要な視点です。次回の「Age-Well Conference」では、スタートアップ起業家向けの「Age-Well Design AWARD」や、「Age-Well Designer AWARD」が開催される予定です。これを通じて、さらに多くの「Age-Well Designer」が育成され、新たな価値の創出が促進されることが期待されています。シニア市場の発展は、私たち全員にとっての未来でもあり、今回のイベントはその第一歩となりました。