OLTAと大手企業との戦略的提携
OLTA株式会社は、三菱商事、三菱UFJ銀行、三菱UFJニコス、ペイジェントとの間で、戦略的な業務提携を締結したことを発表しました。本提携は、特に中小企業向けの金融サービスに焦点を当てています。背景には、国内の労働人口の減少や2026年に迫る約束手形の廃止があります。これにより、企業は与信や資金管理、支払い・請求業務で大きな負担を抱えており、デジタルソリューションへの期待が高まっています。
提携の目的
5社によるこの提携の目的は、新たなサービスを共同で開発し、金融面での支援を強化することです。中小企業のBtoB取引におけるサプライチェーンの最適化を目指し、特に、請求書管理や支払い処理の効率化に力を入れます。具体的には、2023年10月にも「MC請求書立替サービス(仮)」の提供を予定しており、電子化やクレジットカード決済機能を取り入れた新たな仕組みを導入します。
OLTAの役割
OLTAは、完全子会社のFINUXが提供するクラウド請求書プラットフォーム「INVOY」の機能を利用し、新サービスの開発に携わります。「INVOY」は、2018年に誕生し、請求書の発行・受領などを効率的に管理できる機能を持っており、534,000人以上のユーザーに利用されています。2022年以降は、BtoB向けのカード決済機能を強化し、様々な決済や資金繰りを一元管理できるプラットフォームに進化しました。
企業概要
- - OLTA株式会社:東京都港区に本社を置き、2017年に設立された。クラウドファクタリング事業や与信モデルの提供を行っている。
- - 三菱商事株式会社:グローバルな商社であり、1954年に設立。国内外で幅広い事業を展開。
- - 三菱UFJ銀行:1919年に設立された大手銀行で、全国に支店を持つ。
- - 三菱UFJニコス株式会社:クレジットカード事業を中心に営業している企業で、1951年に設立。
- - 株式会社ペイジェント:2006年に設立された決済サービス企業で、各種決済手段を提供。
この提携は、中小企業の資金管理や請求業務を改善し、今後の成長を促す非常に重要な試みであるといえます。新しい金融サービスがどのように企業の負担を軽減し、効率化を進めるのか、注目が集まります。