新たなWeb3の扉を開く顔認証技術
2023年、暗号資産やNFT市場の拡大を背景に、株式会社BLOCKSMITH&Co.が新しいWeb3ウォレット「BLOCKSMITH WALLET」を発表しました。このウォレットは、シードフレーズを必要とせず、顔認証を活用した新たな認証方式を特長としています。この革新的な技術は、ブロックチェーンへのアクセスを一層簡易化し、より多くの人々にWeb3の世界を体験してもらおうという意図が込められています。
従来のノンカストディアルウォレットでは、ユーザーはシードフレーズを管理しなければなりませんでした。しかし、シードフレーズを紛失すると、資産へのアクセスが失われるリスクがあります。そこで、BLOCKSMITHは、株式会社Liquidの顔認証技術とMPC(マルチパーティ計算)を組み合わせることで、利用者にとっての利便性を高める新しいウォレットを開発したのです。
顔認証とMPC技術による安心への取り組み
「BLOCKSMITH WALLET」は、シードフレーズの代わりに顔認証を使用します。これにより、ユーザーは機種変更時やウォレット復元を行う際に、簡単かつ安全にアクセスすることが可能です。具体的には、ユーザー本人が顔を認証することで、異なるサーバーに分散されている秘密鍵の断片を組み合わせ、資産にアクセスする仕組みとなっています。この分散管理により、一つのサーバーが攻撃されても、そのリスクを最小限に抑えることができます。
ユーザー投稿型ポイ活クイズアプリ『QAQA(カカ)』と連携
また、「BLOCKSMITH WALLET」は、ユーザー投稿型のポイ活クイズアプリ『QAQA(カカ)』と連携し、さらに多くの利便性を提供します。このアプリでは、クイズを出題することで、ユーザーがゲーム内通貨「CHIP」を貯め、それを商品や暗号資産に交換することができます。このような活動を通じ、BLOCKSMITHはユーザーに新たな楽しみと共に、ウォレットの利用を促進しています。
Liquidの信頼性と技術的背景
顔認証サービスを提供するLiquidは、既に累計6000万件以上の本人確認を行っており、その信頼性は業界でも高く評価されています。彼らの提供する「LIQUID Auth」は、サーバーへのアクセス時にユーザーの本人性を確認し、不正アクセスを防止します。このように、BLOCKSMITHとLiquidの共作は、暗号資産ウォレットの新時代を切り開くことでしょう。
まとめ
今回の新しいWeb3ウォレットとQAQAの連携は、暗号資産の利用をより身近に感じさせる大きな一歩です。これにより、ブロックチェーン技術の普及と共に、ユーザーの利便性が向上すると期待されています。今後、さらなるサービスの展開や機能の追加が待たれる中、この顔認証技術を活用したウォレットは、Web3の未来を担う重要な要素になることでしょう。どのような新機能が追加されるのか、目が離せません。