HOSEIミュージアム2024年度秋学期テーマ展示
法政大学市ケ谷キャンパス内に位置するHOSEIミュージアムでは、2024年10月25日から2025年4月26日までの期間に、テーマ展示「正岡子規文庫と図書館の戦後復興」を開催します。この展示は、法政大学図書館との協力によって実現し、正岡子規の偉大な業績とその蔵書の重要性を深く掘り下げます。
戦後復興が進む1949年、法政大学図書館は俳人・歌人である正岡子規の蔵書を受け入れ、それが現在「正岡子規文庫」として称されています。この文庫には、俳諧や漢詩、さらには子規の学生時代の自筆ノートなど、合計で2,118点の貴重な資料が収蔵されています。正岡子規文庫は、日本文学の発展に寄与し、後世への影響を与え続けています。
昨年度、HOSEIミュージアムは、正岡子規が大学時代に使用した自筆ノートのレプリカを作成しました。この展示においては、そのレプリカの完成を祝う形で、戦後の図書館の復興や子規の蔵書の受け入れの背景を考察します。また、子規の学生時代の姿や彼の多様な生活も紹介し、当時の彼の精神世界に迫ります。
展示の見どころ
今回の展示では以下の内容が用意されています:
- - 「子規庵」で守り継がれた蔵書の紹介
- - 法政大学図書館の復興と子規蔵書の受け入れ過程
- - 自筆ノートの展示
- - 子規の多彩な学生時代とその背景
- - 東京・神田で過ごした正岡子規の日常
特に注目すべきは、東京大学予備門時代に作成された自筆講義ノートのレプリカです。今回は「自然科学ノート」と「日本歴史」のレプリカを含む計5冊が初公開されます。これらの資料を通じて、正岡子規の学問に対する情熱が伝わってくることでしょう。
開催概要
- - 会期:2024年10月25日~2025年4月26日
- - 会場:HOSEIミュージアム・コア(東京都千代田区九段北3-3-5 法政大学九段北校舎1階)
詳細や会場情報については、HOSEIミュージアムの公式ウェブサイトをご覧ください。また、法政大学図書館のデジタルアーカイブには、566件の資料が公開されており、正岡子規に関するより多くの知見を得ることができます。
HOSEIミュージアムウェブサイト
法政大学図書館デジタルアーカイブ
正岡子規の豊かな文学と彼の影響を体験するこの貴重な機会を、ぜひお見逃しなく。