中高生向け「痴漢ハンドブック」制作プロジェクトが終了
性暴力の撲滅を目指すNPO法人SISTERSは、中高生と大人向けに制作していた「痴漢についてのハンドブック」のクラウドファンディングを、2026年3月15日に終了しました。支援者数は337名、寄付金額は237万円に達しましたが、当初目標の500万円には及びませんでした。それにもかかわらず、多くの寄付者からは、自らの過去の経験から「同じ思いを次世代にさせたくない」という強い願いが寄せられました。
プロジェクトの必要性
このプロジェクトは、痴漢による性暴力が依然として深刻な問題であることを踏まえ、中高生向けの冊子と大人向けデジタルハンドブックを制作・配布することを目的としています。東京都の調査では、女性の約20%と男性の約8%が、生涯のうちに痴漢被害を経験したことがあるとされています。特に高校生や大学生が初めての被害に遭う割合が高いことは、深刻な現実です。
中高生が痴漢について「仕方がないこと」と認識している現状を変えるため、私たちは本プロジェクトを立ち上げました。具体的には、専門心理士の監修のもと、痴漢について知識を深めるためのハンドブックを提供し、社会全体で痴漢を根本からなくすための意識向上を図ります。
今後の展開について
目標金額には達していないものの、集まった資金をもとに可能な限り多くのハンドブックを作成し、広める努力を続けます。中高生向けのハンドブックは5月から順次、協力校に配布を開始し、大人向けのデジタルハンドブックもWEB上で公開予定です。特に、6月に予定している痴漢対策月間に向けて、広報活動を強化していく方針です。
支援者からのメッセージ
多くの支援者から寄せられたメッセージは、被害者としての経験を持つ大人たちからのもので、「自分の過去は無駄じゃなかった」と感じさせるものです。高校生で痴漢に遭ったが、周囲の大人が助け方を知らなかった、といった痛ましい体験を語る声もありました。支援者たちは今の若者たちには同じ思いをさせたくないと熱い思いを持っています。
これらのメッセージは、支援の背中を押してくれる貴重な要素であり、私たちの活動にとって大きな力となっています。
実行者メッセージ
NPO法人SISTERSの代表である鈴木彩衣音氏は、337名の支援者の後押しに感謝の意を表し、集まった資金で多くの中高生に「あなたは悪くない」というメッセージを届けたいと語っています。また、今後の活動についても前向きな姿勢を示し、社会に大きなうねりを巻き起こすことを誓いました。
今後の募集について
本プロジェクトでは、ハンドブックの配布や連携パートナーとして参加してくださる学校や企業を求めています。興味がある方は、公式サイトから問い合わせが可能です。
さらに、冊子制作のための寄付も引き続き受け付けています。寄付金は冊子の印刷費用や配布コストに充てる予定です。クラウドファンディング終了後も支援が必要なのです。
まとめ
このプロジェクトは、痴漢被害を減少させ、多くの人々に正しい知識と意識を促すための重要なステップです。ぜひ一緒にこの活動に参加し、より良い社会を築いていきましょう。