舞台『殿様と私』
2025-02-13 18:47:57

激動の明治を描いた感動と笑いの舞台『殿様と私』松本で開幕

舞台『殿様と私』が松本で開幕



2025年2月13日、松本市民芸術館にて『殿様と私』が開幕します。この作品は、日本の演劇界をリードするマキノノゾミが手掛けた戯曲で、2007年に初演された傑作。物語は明治19年、鎖国後の日本が舞台です。急速に西洋化が進む中、その変化に馴染めず苦しむ白河義晃子爵が中心のストーリーです。若きアメリカ人女性アンナとともに、彼は西洋の文化を取り入れようと奮闘します。

この舞台では、升毅や水夏希、松村武をはじめとする実力派キャストが集結し、彼らの活き活きとした演技が光ります。開幕前のゲネプロで、マキノノゾミからのコメントも届きました。彼はこの作品の魅力である「日本語話者と英語話者のディスコミュニケーション」を強調しつつ、さまざまなメッセージを観客に伝えたいと語っています。

魅力溢れるキャラクターたち



物語では、白河義晃(升毅)、その家令雛田源右衛門(松村武)、息子義知(久保田秀敏)、娘雪絵(平体まひろ)などのキャラクターが描かれています。義晃は、時代に取り残された頑固な殿様として、周囲の人々との関係が心温まるものであることが理解できるように描かれます。時代の流れに抗う姿には、観客としての共感を呼び起こす要素が多く詰まっています。

一方、義知は冷静で賢い判断を下し、父親の頑固さに呆れながらも優しさを見せる青年として描かれています。そして、牛タンを食べながら西洋文化を吸収していく雪絵は、成長を遂げる重要な役割を果たします。ダンスの特訓を通じて、彼女の変化を見守ることができるこのストーリーラインは、観客に感動を与えることでしょう。

文化的な交流とコミュニケーションの重要性



作中では、時代の変化に対するさまざまな反応が描かれています。外国文化を受け入れる若者たちと、その変化に戸惑う伝統的な人々が共演し、コミカルに表現されています。物語は、ただ時代に取り残された人々の苦悩を描くだけでなく、希望や人との交流を通じて成長する姿も映し出しています。

特に、義晃とアンナとの間の言語の壁は、コミュニケーションの難しさを描きながらも、互いに理解しようとする姿勢が印象的です。言葉が通じないからこそ、真剣に向き合う姿は、観客に温かい感情をもたらします。

まつもと市民芸術館プロデュースの魅力



松本という文化的な街で行われるこの舞台は、多くの期待を背負っています。公演は2月13日から16日まで松本市民芸術館小ホールで開催され、その後、大阪でも上演される予定です。観客一人一人に笑いと涙が交差する瞬間を体験してもらうため、演者たちは全力で演技に臨むことでしょう。

末尾に、マキノノゾミの「文化や創造には精神のゆとりが大切だと感じました」という言葉を添え、この作品が持つ深いテーマ性とエンターテインメント性について、ぜひ劇場で体感していただきたいと思います。


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