福井県鯖江の新防災ツール「effe」グッドデザイン賞受賞の秘密

福井県鯖江の突破口「effe」とは

福井県鯖江市で開発された新たな防災ツール「effe（エッフェ）」が、初のグッドデザイン賞を受賞しました。このユニークな防災・防犯用笛は、眼鏡フレームの素材であるアセテートを使用し、日常的に持ち歩きたくなるデザインが特徴です。

「effe」の誕生背景は、自然災害が増加する中、災害時に役立つツールをもっと身近に持ち歩けるようにとの思いから始まりました。2014年に開発がスタートし、約2年間の研究を経て完成したこのアイテムは、普段使いできる防災ツールとしての位置づけがされています。

デザインと機能性の融合

「effe」の音域は特に注目に値します。瓦礫の中でも聞こえやすい4kHzを中心に、救助犬にも伝わる20kHz以上の音域をカバー。さらに、騒音の中でもしっかりと音を響かせるため、85dB以上の音を出すことが可能です。このように配慮された音域設計は、緊急時の生存可能性を高める重要な要素です。

また、アセテートを使用することで、視覚的な魅力も兼ね備えています。イタリアのmazzucchelli社から供給されているアセテートは、発色が良く、豊富な色のバリエーションがあります。この素材の特性は、肌にやさしい温かみを提供し、持ち歩く喜びを感じさせてくれます。

多彩な商品展開

現在、様々なアクセサリーとして展開されている「effe」。ネックレス、キーリング、バッグチャーム、イヤホンジャックなどのアイテムにデザインされています。これらのアクセサリーは、常に身近に置いておくことができ、実用性を兼ね備えています。

特に「effe bottle」や「effe candy」は、香水の瓶や砂糖菓子をイメージしたユニークなデザイン。ツートンカラーやミルキーカラーといった限定カラーも登場し、使う楽しさとスタイルを提供しています。

開発の思いを込めたネーミング

「effe」はイタリア語で「F」を「effe」と発音することに由来しています。「F」には「Fukui（福井）」、「Factory（工場）」、「Fue（笛）」といった意味が含まれており、その中には驚きを与える「笛の概念を超えたデザイン」という開発者の思いも反映されています。

まとめ

防災用笛「effe」は、災害時の有効性を追求しながら、日常に溶け込むデザイン性を兼ね備えた革新的な商品です。福井県鯖江地域の技術が生んだ「effe」は、今後も多くの人々に愛され、必要とされる存在になること間違いなしです。防災・防犯用笛としての役割とともに、スタイリッシュなアクセサリーとしてもあなたの生活を彩ることでしょう。