日本発のデザイン教育プログラムがドバイに進出
2025年9月、ボーダレスデザインスクール株式会社が実施した子ども向けデザイン教育プログラムが、ドバイ文化芸術庁が管轄する第Al Jalila Cultural Centre for Childrenで行われました。このプログラムは、同センターの文化的活動の一環として位置づけられ、日本のデザイン教育が異なる文化や環境の中でどう育まれるかを探る貴重な機会となりました。
多様な文化的背景を持つ子どもたちの参加
ボーダレスデザインスクールは、子どもたちが自身で考え、選び、表現する力を育てることを目指しています。今回のプログラムには、ドバイに在住の3から15歳の子どもたちが参加。彼らは独自の観察力を基に、身近な形や色、素材を用いて創作活動に取り組みました。参加者は国籍や文化の異なる子どもたちで、言語の壁を超えたコミュニケーションが生まれました。
プログラムの内容と目的
本プログラムは「文化継承 × デザイン」をテーマに掲げ、講師による説明は最小限に抑え、子どもたち自身の発想力を重視しました。制作過程を通じて子どもたちは、試行錯誤や対話を重視し、他者の作品からインスピレーションを得ることができました。終了後、参加した保護者からは「自分の思考にアクセスできる授業構成に価値を感じた」との声も聞かれ、その教育法が高く評価されました。
文化を超えた創造性の探求
当スクールは、日本でもすでに多くの国や地域で実績を持っており、リサーチや立体制作など多様なアプローチを通じて創造力を育むプログラムを展開しています。このたびのドバイでの実施は、文化的な土台が異なる環境でも子どもたちの創造力を引き出せるかどうかの確認も目的としていました。また、プログラムの実施は文化施設の月刊プログラムや公式SNSでも告知され、現地の文化活動と連携した形で進められました。
異なる文化的コンテクストでの実践
当日の活動では、子どもたちは共通の課題に取り組みましたが、それぞれ異なる素材や構成で表現することで、多様な解釈が生まれました。制作環境の中で、自らの思考を反映し、他者の作品を見ることで刺激を受ける姿が見られました。このように、制作を中心とした学びが言語に依存しない思考や対話を促進していることが確認できました。
今後の取り組み
ボーダレスデザインスクールは、この実践を基に、さらに文化や地域が異なる環境での創造的な学びを探求していく方針です。学校や文化施設など、さまざまな場で実践を重ねながら、子どもたちが「考える・表現する・分かち合う」学びのプロセスを深めていくことを目指しています。公式サイトには、今後のプログラム情報が掲載されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
公式サイト:
ボーダレスデザインスクール
公式Instagram:
borderless_d_school