誰もが楽しめる旅行を実現する「Hotel QOL瓦町」の開業

訪問看護を専門とする株式会社QOLは、香川県高松市に「Hotel QOL瓦町」を2024年12月に開業することを発表しました。このプロジェクトは、特に何らかの疾患を持つ方々を対象とした、ユニバーサルツーリズムを実現するための取り組みです。既存の観光業が回復しつつある中、誰もが安心して楽しめる旅行の機会を提供することを目的としています。

あたりまえに訪れる旅行

「旅行に行くことはあたりまえ」という理念をもとに、QOLは疾患によって旅行を諦めている人たちのサポートに乗り出しました。病気や障害があることで、日常の生活でも困難が多い人々に「旅行」を楽しむ機会を提供することで、彼らのライフスタイルを豊かにしたいという願いが込められています。

ホテルの概要

「Hotel QOL瓦町」は、3階建ての建物で、家族が一緒に宿泊できる設計がされています。1部屋あたり最大6名が泊まれるため、親子三世代や友人同士の旅行にも対応可能です。さらに、バリアフリー対応としてキッチンを併設しており、日常生活を快適に過ごすための工夫がされています。

ユニバーサルツーリズムの推進

このホテルは、香川県初のユニバーサルツーリズムをテーマにした宿泊施設です。現在、医療チームとの連携を図りながら、訪問看護の経験を活かしたサポート体制を整えています。訪れるゲストは、病状に応じた医療サポートを受けられ、安心して旅行を楽しむことができるのです。特に、呼吸器に依存する方など、通常の旅行では体験できないような配慮がなされています。

旅行体験の豊かさ

QOLは、旅行において観光や食事、文化体験を重視しています。地元の老舗料亭での食事や、伝統的な日本文化を体験できるプログラム、さらに離島探検など、多彩なアクティビティを用意する予定です。これにより、ゲストは身体的な制約があっても、健常者と同じように旅行を楽しむことができます。

クラウドファンディングでの支援募集

「Hotel QOL瓦町」の開業に向けて、2024年9月までの期間にクラウドファンディングを計画しています。支援を通じてより優れたサービスや設備を提供し、旅行の楽しみを多くの人に届けることを目的としています。支援者には宿泊券やお食事券など、魅力的なリターンを用意しています。

健康に配慮したスイーツ

また、ホテルでは、訪問看護の一環として開発された健康に配慮したスイーツ「SETOUMI BIJOU～セトウミビジュー」も販売されています。これは、嚥下機能が低下した方でも美味しく食べられるように配慮した、柔らかい菓子です。健康な方々と一緒に同じテーブルで楽しめる「インクルーシブフード」として、多くの人々に愛されています。

地域社会への貢献

QOLは、地域社会に深く根差した活動を行っており、他の医療機関と連携しながら食や福祉の分野でも貢献しています。特に、嚥下障害を持つ方々に対しては、訪問看護を通じて困難を少しでも軽減するための努力を続けています。

「Hotel QOL瓦町」が開業することで、旅行が「当たり前の楽しみ」として取り戻されることを心から願っています。具体的な情報は、公式ホームページで随時更新されていきますので、ぜひチェックしてみてください。