五霞町で行われた小中合同避難訓練
2023年12月13日、茨城県五霞町の五霞小学校と五霞中学校で、初めての合同となる「小中合同避難訓練」と「防災体験学習」が開催されました。この訓練は、防災教育の一環として学校安全総合支援事業の一部で行われ、自衛隊の協力のもと、児童生徒が実際の災害救助を学びました。
災害時の正しい行動を学ぶ
合同の避難訓練では、大規模な地震が発生した際の避難方法を徹底的に学ぶことが目的でした。児童たちは、緊急避難の手順や非常食の試食を通じて、避難時に必要な行動についての理解を深めました。訓練に参加した児童たちからは、自衛隊の方々に感謝の気持ちや、災害に対する意識の高まりが見られました。
自衛隊との防災体験学習
特別な体験として、自衛隊の協力のもとで行われた防災体験学習では、実際の災害現場で使用されるスコープ体験や木材カット体験が提供されました。これにより、児童たちは災害時にどのように人を救助するのか、具体的なイメージを持つことができました。
体験から得た気づき
五霞小学校の5年生のコメントには、「災害時に人を助けるための道具を教わり、見たことない道具が多かった。自衛隊の方々が厳しい訓練を受けていることが分かり、私も人を助けられるようになりたい」との感想が寄せられました。また、五霞中学校の3年生は、「普段から『自分には起こらない』と考えず、当事者意識を持って生活することが重要だと感じた。非常食や防災グッズを家族で話し合いたい」と述べています。
地域の防災意識向上
この合同避難訓練は、五霞町が令和6年4月から開始する隣接型小中一貫教育の一環として実施され、初の試みとなりました。自衛隊との連携を通じて、地域の防災意識を高める活動が進められていることが特徴です。
今後は、このような防災教育を通して、より多くの児童生徒が災害に対する理解を深め、安全な社会を築くための行動を促すことが期待されます。五霞町の取り組みが他の地域にも広がっていくことを願います。