在留外国人向け食ECプラットフォーム「tetoteto」ベトナム市場へ進出

在留外国人のための食ECプラットフォーム「tetoteto」

株式会社Xpatsが運営する食のECプラットフォーム「tetoteto」が、これまでのネパール人向けの「Asha Bazaar」からリニューアルし、ベトナム人向けのサービスを追加しました。近年、日本に在留する外国人の数は増加しており、特にベトナム人の在留人口は著しく増加しています。これは、日本社会において国際化が進む中、外国人がその一員として生活し、働く機会が増えていることを反映しています。

「tetoteto」という名称は、日本語の「手と手と」を語源としており、異なる国籍の人々が手を取り合い、共により良い社会を築いていくという理念が込められています。高齢化が進む日本社会において、在留外国人は経済や文化の側面からも重要な存在であり、彼らが安心して生活できる環境を整えることが求められています。

多様なニーズに応える取組み

日本に在留する外国人は、母国の食材や文化を求める一方で、食材調達の際にさまざまな課題に直面しています。例えば、限られた店舗での購入や、長時間の移動を要する場合が多いです。そのため、在留外国人向けのECサイトの需要が高まっていますが、現状のECサイトはまだ整備されていないのが実情です。

以前はSNSを通じて店舗とやり取りし、代金を前払いするという流れが主流でしたが、その中では詐欺的な問題も見受けられました。特に前払いで全く異なる商品が送られてくるといったトラブルが報告されています。これは、日本に生活する在留外国人にとって大きな不安材料となっています。

安心して使えるモール型プラットフォームの再出立

そこで「tetoteto」は、在留外国人が安心して利用できる食材ECプラットフォームを目指しています。昨年1月には在留ネパール人向けのモール型プラットフォーム「Asha Bazaar」を立ち上げ、10名以上のネパール人スタッフと共に活動してきました。これにより、在留外国人向けの店舗の売上向上に寄与してきた実績もあります。

今後は、ベトナムに駐在している現地スタッフや日本在留のベトナム人スタッフと力を合わせて、ベトナムからの食材調達やサービスの強化を進め、ベトナム人消費者や店舗オーナーにも貢献するサービスを展開する予定です。

目指す方向性

「tetoteto」は、日本の多様な食文化を尊重しつつ、外国人が安心して利用できるECサイトに発展させていく考えです。今後も日本に住む外国人がより快適に、そして便利に暮らせるよう、サービスの充実に努めていく所存です。外国人が日本で感じる生活の不安を少しでも解消し、多文化共生社会の実現へ向けて、さまざまな取り組みを続けていきます。