株式会社システムクリエイトが新たに高温デスクトップ型3Dプリンター「CreatBot PEEK-250」の販売を開始しました。これは、最大200℃のチャンバー温度と480℃のノズル温度を持ち、PEEKやPEIといった特殊材料を取り扱える高度なモデルです。このプリンターは、特にプロフェッショナル向けに設計されており、安全性と使いやすさを両立させた最先端の技術が詰まっています。
優れた温度性能で多様な材料への対応
「PEEK-250」は、180℃のチャンバー温度を自在にコントロールできるため、高温下でしか扱えないPEEKやPEIといった材料の造形において、特にその真価を発揮します。これらの高性能材料は、接着力、内部応力の低減が求められるため、温度管理が非常に重要です。この新モデルでは、業界の常識を覆すような温度設定が可能であり、安定した造形を実現します。
安全と快適な操作性
このプリンターは、アクティブな空気冷却機能を搭載しており、高温環境下でも外部の温度を40℃以下に保つことができます。これにより、長時間の連続使用でも安全に操作でき、ユーザーは安心して作業に集中できます。さらに、チャンバーの昇温は驚くべき速さで、わずか20分で180℃に達します。この迅速な立ち上がりは、業務の効率化に大きく寄与するポイントの一つです。
焼鈍処理を内蔵
プリンターによって造形されたモデルは、造形後そのまま内部で焼鈍処理が行える設計になっています。この機能により、モデルの移動を行う必要がなく、温度差によるストレスを軽減し、高品質な仕上がりが約束されます。これに加えて、焼鈍の設定も簡単に操作できるため、効率的な作業が可能です。
高精度なプラットフォームで信頼性を向上
PEEK-250は、最大200℃に対応した航空グレードの高精度プラットフォームを採用しており、高温条件下でも平坦性を保つ設計となっています。このため、手動でのレベリングが不要となり、ユーザーは失敗なく精密な造形をお楽しみいただけます。このような高精度なプラットフォームは、通常平坦度が0.05mm、180℃のキャビティ温度時でも0.1mmの平坦度を実現しています。
公式情報と製品スペック
株式会社システムクリエイトは、3Dプリンターや3Dスキャナーの販売のみならず、それに関連するソフトウェアや技術サポートも行っています。本社は大阪府東大阪市にあり、電話やファックスでの問い合わせも受け付けています。
製品スペックは以下の通りです:
- - 造形サイズ:250×250×300 mm
- - 本体サイズ:630×555×815 mm
- - ノズル径:0.4mm(0.3~1.0mm対応)
- - ノズル最高温度:480℃
- - チャンバー温度:200℃
- - プラットフォーム最高温度:200℃
- - 互換材料:PLA、ABS、ASA、PEEK、PEI等。
この新しい「CreatBot PEEK-250」は、最新の材料技術と安心安全な設計でプロフェッショナルの方々に新たな可能性を提供します。