国内主要企業150社のWebアクセシビリティ対応状況
株式会社インフォ・クリエイツが発表した「Webアクセシビリティ指数・プログレスレポート2025(第2回)」では、国内の主要企業150社を対象にした調査結果が明らかになりました。今回の調査では、組織的な取り組みが評価される「ランクC以上」の企業が前年比で増加し、過半数に達したことが報告されています。
調査概要と目的
この調査は、公開情報に基づいて企業の取り組みを評価するものです。単に技術的な基準への適合だけでなく、組織全体の動きや方針、実施状況、評価、報告、宣言、懸念の状況を総合的に評価し、AからEの5段階で可視化します。今回の第2回調査は、前年との比較を通じて取り組みの進展と今後の課題を整理することを目的としています。
主な調査結果
1.
「C以上」ランクの企業が56%に増加
組織として一定の取り組みを行っている「ランクC以上」の企業は、71社から85社へと増加しました。この増加は過半数を占める結果で、未整備から取り組み段階へと進む企業が増えています。ただし、ここで留意すべきは、Aランクの企業は依然としてゼロであり、成熟度の高い企業はまだ存在しないという点です。
2.
方針公開の企業が増加
今回の調査では、「アクセシビリティ方針の公開」を行っている企業が増加し、約半数に達しました。方針の公開は社内の品質向上だけでなく、ESGやCSRなどの報告と結びつく重要な要素であるため、取り組み状況の透明性の向上に寄与しています。
3.
次の焦点は実行の実証と報告の充実
一方で、実行に関する検査結果を公開している企業はごく少数で、約80%の企業は実行結果を公表していません。また、経営層による明確なコミットメントや、ESG報告書への言及も限定的であることが浮き彫りになりました。今後は、方針の公開から実行、検証、説明へと進展することが求められます。
今後の展望
本レポートでは、150社のランク一覧や評価項目の詳細な分析、業種別の傾向などが掲載されています。企業は自社の現状を把握し、次に踏み出すべきアクションの計画に活用することが期待されています。今後の調査を通じて、Webアクセシビリティの更なる向上を目指す動きが加速していくことを期待したいです。
詳細なレポートは、公式ページから確認できます。今後のユニバーサルデザインに向けた取り組みの根本的な進展が、国内企業全体の成長につながることを願っています。