SHINING 3Dが新製品「OptimScan Q12」を発表
日本3Dプリンター株式会社は、SHINING 3Dが提供する最先端の固定式3Dスキャナー「OptimScan Q12」を2023年5月14日より取り扱い開始することを発表しました。この新しいアイテムは、工業製品の精密検査やリバースエンジニアリング、品質管理など、さまざまな用途に対応可能なメトロジーグレードの商品です。
卓越したスキャン精度
「OptimScan Q12」は、4台の12.3メガピクセルカメラを搭載しており、0.005mmという高いスキャン精度を実現しています。この性能により、物体表面の複雑な形状も忠実に再現することができます。また、ユーザーはワンクリックでスキャン範囲を切り替えることができ、ラージレンジ(430×300mm)とスモールレンジ(160×110mm)の両方でデータ取得が可能です。これにより、業務の効率化はもちろん、必要に応じた詳細なデータを得ることができます。
単眼スキャン機能
従来の2カメラによるスキャンに加え、「OptimScan Q12」には単眼スキャン機能も搭載されています。これにより、プロジェクターと1カメラだけで、部品の角や接合部などの奥まった部分を効果的にスキャンすることが可能です。これにより、従来のスキャン方法では取りこぼしがちなデータも取得でき、精度と効率を両立させることが期待されています。
高速スキャンと柔軟な露光調整
また、内蔵されたデュアルチップコンピューティングモジュールにより、スキャン速度が大幅に向上しました。1秒未満で1200万ポイントの点群を取得でき、複数の露光モードを駆使してさまざまな表面特性に対応することができます。これにより、スキャン時間を短縮しつつ、最適な結果を得ることが可能になります。これらの機能は、業務の効率性を引き上げる強力な武器となるでしょう。
自動検査ソリューション
さらに、「OptimScan Q12」は3D検査システムとシームレスに統合可能で、データのスキャンからレポート生成のワークフローを完全に自動化します。これにより、品質管理のプロセスが大幅に効率化されます。
国際基準に基づく高精度
この製品は、国際的な3Dスキャナーの規格であるVDI/VDE2634 Part2に基づいており、校正証書の発行がISO17025施設で可能です。これにより、ユーザーは信頼性のあるトレーサビリティの取れた検査プロセスを実施することができ、品質管理においても高い精度を確保できます。
製品詳細
- - 製品名:OptimScan Q12
- - スキャン範囲:
- ラージレンジ:430 × 300 mm
- スモールレンジ:160 × 110 mm
- ラージレンジ:0.015 mm
- スモールレンジ:0.005 mm
- ラージレンジ:0.1 mm
- スモールレンジ:0.04 mm
- ラージレンジ:590 mm
- スモールレンジ:210 mm
- ラージレンジ:300 mm
- スモールレンジ:60 mm
- - カメラ画素:12.3MP ×4
- - 光源:青色LED
- - 重量:3.5kg
- - 本体寸法:366 × 162 × 132 mm
- - 認証:CE, FCC, ROHS, WEEE, KC, FDA, UKCA, IP50, TELEC, TiSAX
- - 精度認証:VDI/VDE 2634 Part3に基づく(ISO17025認定施設にて)
「OptimScan Q12」は、優れた性能と信頼性を兼ね備えた3Dスキャナーとして、企業や教育機関においてその価値を発揮することでしょう。自社の測定業務において、高精度なデータ取得を可能にし、さらなる効率化を実現するための強力なツールとなることが期待されます。詳細は公式サイトをご覧ください。