坂井市役所が実施した業務改善ワークショップ
2023年9月1日、福井県坂井市の市役所で、職員が日常業務における「めんどくさい」と感じていることを議論し、解決策を模索するためのワークショップ「めんどくさいワン(Mワン)グランプリ」が開催されました。このイベントは、市職員が自らの業務を見直し、改善の方向性を考察する重要な機会となりました。
デジタル人材育成を目指した取り組み
このグランプリには、16名の市職員が参加し、浜松市の情報システム課でアドバイザーを務める星野仁氏を進行役として迎えました。職員たちは、業務上の「めんどくさい」と感じる事柄をリストアップし、優先順位をつける作業を行いました。参加者は4グループに分かれ、様々な課題を掲示し、活発に意見を交わしました。
問題点と解決策の共有
議論の結果として挙げられた「めんどくさい」と感じる業務は、旅費の請求や契約時の業者探し、さらには国や県からの調査への回答など、なんと70件にも上りました。参加者からは、AIツールの導入や旅費申請プロセスの見直しといった解決策が提案されました。特に、高評価を得たのは「請求書への検収印」で、参加者からは「電子請求書のメリットが生かされていない」との意見が寄せられました。
業務改善へ向けた第一歩
このグランプリを通じて、疑問に思うことから始める業務改善の重要性を再認識しました。市職員たちは、改善の方向性まで明確に見出せたとし、全国的に業務の「めんどくさい」と感じるポイントや、その解決手段を共有していくことを強く求めました。
市地方創生推進室の担当者は、「業務改善の提案は、大きな改革である必要はなく、小さな疑問から始めれば良い」と語ります。その姿勢が、職場全体、ひいては坂井市役所全体を変える原動力になると強調しました。今後も継続的な研修を通じて、職員の意見が尊重される環境作りが進められることが期待されています。
未来の展望
ワークショップ終了後、出席者からは「このようなアプローチは非常に良い」との声が上がりました。市役所内での取り組みが深化し、より良い行政サービスへと結実することが望まれます。このイベントを契機に、坂井市役所がどのように変化していくのか、引き続き注目していきたいと思います。