3D測量の新しい形「Scanat」がWeb版に進化
nat株式会社が開発した人気のAI測量アプリ「Scanat」のWeb版がついにリリースされました。このアプリはスマートフォンのLiDARセンサーを活用し、リアルタイムで3Dモデルを作成できる革新的なツールです。これまでのβ版から大幅に進化したWeb版には、ユーザーの多様なニーズに応える新機能が追加されています。
開発の背景と必要性
「Scanat」は、多くのユーザーからのフィードバックや要望に基づいて開発されています。特に「アプリと同様にPCでも操作したい」との声が多く寄せられたことから、Web版の開発が決定しました。約1年の開発期間を経て、多くのユーザーから得た貴重な意見をもとに機能を改善し、正式版としてお披露目されることになりました。
特筆すべきは、作成された3Dモデルを URL ひとつで簡単に共有できる機能です。これにより、関係者間での情報共有が非常にスムーズになり、多くの現場で時間の節約や効率化が期待できます。
新機能の紹介
Scanat Webでは、以下のような新しい機能が追加されています。
1.
平面図と立面図の自動DXF出力機能
アプリでスキャンした3Dモデルから、平面図や任意の断面図をDXF形式で出力することが可能になりました。これにより、4つの断面図を組み合わせて出力することもでき、設計業務が効率化されます。
2.
曲線計測機能
アプリ版と同様に、曲線の計測機能が追加されています。これにより、より詳細で正確な測量が可能になります。
3.
ラベル機能
各部屋に「リビング」や「キッチン」といったラベルを付与でき、3Dモデルが一目でわかりやすくなります。
4.
360度写真の埋め込みと自動内見機能
スキャンしたモデルに360度の写真を埋め込むことで、内見モードに切り替えることが可能。ハイライト機能を利用すれば、自動で各部屋を巡回することもできます。
使いやすさの向上
Web版のリリースに伴い、既存の機能もより使いやすくなっています。シンプルなボタン操作でスキャンしたモデルのアップロードやデータの同期が可能で、PCの大画面で簡単に操作できます。また、Web用のリンクを生成することで、Scanatのアカウントを持たない協力会社ともモデルを共有できます。
全社でのモデルデータの管理も強化されており、個人フォルダの作成やデータの検索、フィルタリング機能も搭載されています。これにより、共同作業がさらに円滑に進むことでしょう。
会社紹介
nat株式会社は、先進的な技術を駆使して3D領域やアプリ・システム開発を行う企業です。「IMPACT THE SOCIETY」を企業ビジョンに掲げ、社会に役立つプロダクトを次々と創出しています。私たちの生活を変える技術は、安心・安全で豊かな社会を実現するための不可欠なインフラとなることでしょう。
まとめ
Web版「Scanat」は多機能かつ使いやすいアプリであり、3D測量の新しい可能性を切り開いています。これからもnat株式会社は、ユーザーの声を反映したサービスの改善と新しい機能の開発に努め、皆さまの期待に応えていきます。