循環型ファッション革命を進める「BIOLOGIC LOOP」の全貌
近年、ファッション業界は環境問題への関心が高まっています。その中でも、株式会社BPLab(東京都港区、代表取締役:八代直樹)は、2021年8月から「BIOLOGIC LOOP」という新たなプラットフォームを運用し始めました。この取り組みの目的は、天然繊維を循環させることです。
BIOLOGIC LOOPの基本理念
「BIOLOGIC LOOP」は、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の3つの原則を基に、環境に配慮したファッションを目指しています。この原則は以下の通りです:
1.
廃棄物と汚染を生み出さないデザイン
2.
製品と原料を使い続ける
3.
自然システムを再生
ファッション業界は世界で2番目に環境を汚染する産業であり、大量の水や資源を消費します。日本では約34%の衣類がリユースやリサイクルされていますが、残りは焼却されるか埋立てられるのが現状です。2021年には9200万トンのファッション関連廃棄物が発生し、2030年にはそれが1億4800万トンに達すると予測されています。
循環型プラットフォームとしての役割
BPLabは、「BIOLOGIC LOOP」を通じて、消費者とファッション産業を結びつける新たな価値を創造し、循環型産業への移行を図ります。このプラットフォームでは、契約した廃棄物処理事業所にて回収した天然繊維製品(綿・麻・毛など)を、新たに水や化学薬品を使用せずに再生していきます。
特に、ファッション業界全体が連携することで、リサイクル技術の研究開発が進められています。この取り組みでは、日本におけるサーキュラーエコノミー推進のため、非営利団体「CIRCULER ECONOMY JAPAN」との協力も行っています。
BIOLOGIC LOOPの具体的な取り組み
「BIOLOGIC LOOP」では、回収した天然繊維衣類を次の2つのカテゴリーに分類します:
- - グリーン: コットンと麻
- - レッド: ウール
参加企業の製品には、色の異なるタグが付けられ、QRコードを通じて素材情報やリサイクル方法を消費者が確認できる仕組みが導入されています。
回収とリサイクル工程
採取された衣類は、仕分け作業を経て、古着から再生繊維へと変わります。これにより、リサイクルコットンやリサイクル麻、ウールが新たに生まれ変わり、全土における持続可能なファッションの実現が期待されています。
結論
「BIOLOGIC LOOP」のような取り組みが広がれば、ファッション業界の持続可能性が向上し、環境に優しい選択肢が増えることでしょう。このような流れの中で、消費者1人ひとりが如何にして持続可能な選択を行うかが、より重要になる時代を迎えることが予想されます。
ファッションが持つ影響力を再認識し、私たちのライフスタイルにサステイナブルな選択肢を取り入れていく必要があります。「BIOLOGIC LOOP」は、そんな未来を先取りするポジティブな一歩なのです。