2023年10月、NExT-e Solutions株式会社が東京電力グループとの共同開発による系統用蓄電池を初出荷しました。今回納入されたのは、広島県庄原市に設置される日本市場に特化した「13ft系統用蓄電池」です。この蓄電池の導入は、日本国内での本格展開を意味する重要な一歩となります。
日本市場の特性を考慮した商品開発
再生可能エネルギーの普及が進むなか、系統用蓄電池の重要性は日に日に高まっています。しかし、日本の市場においては、立地条件や輸送環境に起因する制約が多く、一般的な海外仕様の20ftコンテナでは適応できないケースが多発していました。このような状況を踏まえ、NExT-e Solutionsは日本特有の障害を克服するため、自社開発に挑戦しました。
水冷方式の採用で進化した性能
今回の蓄電池は、独自の水冷方式を採用し、冷却効率を劇的に改善しました。これにより、高密度かつコンパクトな設計が実現されました。日本の狭い設置条件でも導入が容易であり、特に狭小地や変形地での設置が可能になりました。
この13ft蓄電池の総重量は約23トンで、特殊車両を用いることなく、山間部や都市内にスムーズに搬入できることも大きな利点です。また、設置面積は300㎡から可能となっており、小規模な土地でも蓄電ターンビジネスの開始が可能で、多様なニーズに対応しています。
安全性と信頼性を実現した設計
NExT-e Solutionsの蓄電池は、東京電力グループの厳しい安全基準に則って設計され、高い安全性と信頼性を誇ります。万が一の事態を考慮した延焼防止機構などの安全策が施されており、ユーザーに安心して利用してもらえる商品となっています。また、20年間の容量保証もあり、事業主の安定した運営を支えるサポートが提供されています。
先進的な技術で新たな市場を開拓
東京電設サービスの部長、枠平氏は、この新しい蓄電池システムの特徴として、小型大容量のアクティブセルバランサを挙げており、東京電力の安全性認証を得たことも誇りにしています。今後は、NExT-e Solutionsが日本市場における系統用蓄電池の新しい選択肢として、この製品を推進していく意向を示しています。2024年度には、30サイト以上への設置を計画しており、全国の電力系統を支えるインフラとしての普及を目指しています。
NExT-e Solutionsと東京電力のパートナーシップ
NExT-e Solutionsは、2008年の創業以来、リチウムイオン電池のバッテリーマネジメントシステムの開発を行い、持続可能な未来の実現に向けてさまざまなソリューションを提供してきました。特に、再生可能エネルギーに対応する蓄電池システムは、エネルギー問題に真っ向から挑んでおり、その信頼性と実績は高く評価されています。
今後も、NExT-e Solutionsは革新的な技術を駆使し、日本におけるエネルギーの未来を支える一翼を担うことを目指しています。