「あすチャレ!」が6,000回の授業を達成
2023年10月31日、横浜市内の小学校で行われた授業が、DE&I(多様性、公平性、包括性)教育プログラム「あすチャレ!」の通算6,000回目となりました。このプログラムは、日本財団パラスポーツサポートセンター(通称:パラサポ)が2016年から開始し、あらゆることを学ぶ機会を提供するものです。
「あすチャレ!」の概要
「あすチャレ!」は、パラアスリートを中心とした80以上の講師が全国各地で行う教育プログラムです。対象は小・中・高等学校、特別支援学校などで、企業や団体向けの研修プログラムとしても幅広く活用されています。これまでに、61万人以上の参加者を迎え、2025年10月末までに6,000回以上の授業を実施することが見込まれています。
このプログラムの一環として、6,000回目の授業では、元車いすラグビー日本代表で現在はパラサイクリング選手の官野一彦氏が講師となり、「あすチャレ!ジュニアアカデミー」を実施しました。これにより、子どもたちは実際にアスリートから多様性についての理解を深める貴重な経験をしました。
パラサポの活動
日本財団パラスポーツサポートセンターは「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに、1人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できる社会の実現を目指しています。活動は2015年に始まり、その後、個々のパラリンピック競技団体に対する支援も強化し、運営基盤の確立をサポートしています。また、様々な助成金を提供し、パラアスリートの活動拠点である「日本財団パラアリーナ」も運営されています。
企業との連携
「あすチャレ!」は、協賛企業との連携によって成り立っています。2025年度には、株式会社JTB、株式会社アシックス、日本電気株式会社(NEC)、日本航空株式会社(JAL)、中外製薬株式会社の5社が協力し、より多くの教育機会を提供する取り組みが進められています。これらの企業の支援によるプログラムは、参加者にとって意義のある経験となっています。
インクルーシブな未来へ
2024年からは「パラサポ!インクルーシブ運動会」という新たなプログラムも始まります。このプログラムでは、運動会にインクルーシブな種目が導入され、先生や児童生徒たちに包括的な考え方の重要性を伝える場を提供します。これによって、今後も聴覚や視覚の障がいを持つ子どもたちを含むみんなが、共に楽しむことのできる運動会の実現が期待されています。
「いままでの活動をふり返り、これからも楽しんでいただけるよう努力していきたい」と語る山脇康会長の言葉が心に残ります。様々な違いを認め合い、ひとり一人の活躍が尊重される社会の実現に向けて、パラサポの活動は今後も続いていきます。
公式サイト
さらなる情報や具体的なプログラムの詳細については、
パラサポの公式サイトを訪れてみてください。これからの活動に期待が高まります。