業務の効率化に向けた画期的なAIサービスの導入
株式会社AI Acceleratorが観光バス事業者や旅行業者を対象にした新しいバックオフィスAI化支援サービスを2026年11月5日に開始します。この流れは、同社の親会社である株式会社Enjinが運営する観光バス会社、En Journeyで実施されている予約処理のAI化を基にしています。
このサービスは、予約依頼の確認から資料の読み取り、管理システムへのデータ入力・照合・報告までの業務を一手に担うことができます。実際にEn Journeyでは、AIが予約処理を行い、人間はその結果を確認するだけの作業体制を整えており、結果として予約処理にかかる人手作業を95%以上削減することに成功しています。これにより、年間約1,000万円相当の業務がAIに置き換えられました。
実際の導入事例
En Journeyでは、予約依頼がLINEやWeChatで届くため、担当者は従来、以下のような手作業を行っていました。
- - 予約依頼内容の確認
- - 添付資料の読み取り
- - 管理システムへのデータ入力・修正
- - 入力漏れや誤りのチェック
- - 関係者への報告
この一連の作業には、1件あたり20〜45分を要し、3名の担当者が他の業務と兼務しながら負担を抱えていました。
AI導入後は、確認から報告までの業務がAIによって行われるようになり、担当者は結果を確認するだけに。これにより、予約1件あたりの作業時間は約1分にまで短縮され、人件費換算での年間削減額は約1,000万円相当となりました。これにより、担当者は営業や顧客対応により多くの時間を割けるようになり、業務の効率が大幅に改善されました。
サービスの概要と特徴
AI Acceleratorは業務の棚卸しを行い、AIと業務システムの組み合わせによる仕組みを設計・導入・定着まで一貫して支援します。今後は、予約処理だけでなく、請求・入金管理、経費・契約管理などの業務にも対応する予定です。既存の業務システムを活用し、API連携の必要がなくてもAIによる画面操作を組み合わせることで導入が可能になるケースもあります。
背景と今後の展望
全国の貸切バス事業者はおよそ3,556社存在し、そのうち約6割が保有車両10両以下、そして4割が従業員10人以下の小規模事業者です。限られた人員で運行と事務を行っている事業者にとって、予約の処理は大きな負担となっています。AI Acceleratorは、グループの実績を基に、同じ課題を抱える事業者に向けてこの支援サービスを提供することを目指しています。
今後もAIを活用した業務の効率化を進め、業界全体の生産性向上を図る予定です。また、AIを組み込んだバス管理システムの開発も進めており、提供時期については後日発表する方針です。
代表者のコメント
株式会社AI Acceleratorの代表取締役、本田景士は次のように述べています。「観光バスの現場では、予約の確認や入力、照合に多くの時間が使われています。我々はまず自社のグループ会社で、実際にAIによる運用を行い、そこで得た知見を他の事業者に提供していく考えです。」
このように、観光バス業界における業務のデジタル化は進む一方で、同社の取り組みが業界全体に新たな風を吹き込むことが期待されています。