住友林業、豪州進出
2024-09-30 23:09:29

住友林業、豪州最大の住宅会社Metriconを傘下に迎え全豪1位へ

住友林業株式会社が、9月30日に100%子会社のSumitomo Forestry Australia Pty Ltd.を通じて、豪州最大手の住宅会社Metriconグループの51%の持分を取得し、連結子会社としての体制を決定しました。これにより、住友林業グループは豪州における戸建住宅着工戸数年7,000戸以上、全豪1位の規模を誇るビルダーグループとなることが期待されており、グループが掲げる長期ビジョンの目標である5,500戸の供給を6年前倒しで達成する見込みです。今後、住友林業は既存事業の拡大に加え、新たな事業領域においても成長を図り2030年には供給戸数を年10,000戸へ引き上げる計画です。住友林業の住宅事業は、米国での安定した収益源に加え、豪州でも拡大し、海外事業のポートフォリオを強化する狙いがあります。

豪州の住宅市場について



豪州の人口は約2,664万人に達しており、その約3割が国外で出生した人々で構成されています。また、2023年は約74万人が豪州へ移住しており、2034年には人口が約3,090万人に達する見込みです。政府は住宅供給に力を入れており、2024年からの5年間で120万戸の住宅供給を目指しています。この安定した移民政策による人口増加が、経済成長と住宅需要を促進すると考えられています。一方、持続的な人口増加に対して住宅供給が追いついていないため、住宅価格の急騰は社会的な課題となっています。特に最近では、政策金利の高止まりが影響し、手頃な価格の住宅の需要が急速に高まっています。

Metricon社の買収の意義



Metricon社は、豪州の約8割の人口が集中する東部地域を中心に、注文住宅事業を展開しています。新たに住友林業グループに加わることで、同社は当社の既存企業では未進出だったVIC州・メルボルンの周辺都市を含む地域で強力なブランド力を発揮できるようになります。実際、Metricon社は年3,894戸の住宅着工実績があり、全豪で最も規模の大きい企業です。また、多様な商品ラインナップを持ち、アフォーダブルな住宅やタウンホーム、公営住宅へと事業を広げています。

この買収によって、住友林業は各州での展開エリアと販売商品の幅を広げつつ、さらなる市場シェア獲得に向けた戦略を強化します。

住友林業グループは、豪州最大手の住宅会社Metriconを傘下に迎え、全豪で年間7,000戸以上の住宅供給体制を確立します。Metricon社の販売機能や資材調達機能を活かし、資材コストを削減すると同時に安定した供給体制を築くことが求められています。これにより、住民に質の高い住宅を提供し、豪州の持続的な住宅不足を解決に導く努力を続けます。

住友林業グループの展望



住友林業が2003年に米国、2008年に豪州の戸建住宅事業に参入して以来、オーガニックな成長と現地企業の買収を通じて事業を拡大しています。2023年には、米国での住宅販売戸数が10,221戸、豪州では3,402戸に達しました。2030年までには、米国で23,000戸、豪州でも新たに10,000戸の供給を目指しています。さらに、住友林業は賃貸用集合住宅の開発にも注力し、2024年にはオーストラリアでの市場拡大が期待されています。

環境への取り組み



住友林業グループは、森林経営から住宅建設、不動産開発に至るまで木を基盤とする事業を世界規模で展開しています。環境配慮型住宅の提供を積極的に進め、脱炭素社会への貢献を目指しています。Metricon社を含むグループ企業で、環境に優しい住宅を普及させる取り組みを継続していくでしょう。これは住友林業が掲げる『Mission TREEING 2030』にも通じ、持続可能な未来を築く一助となるはずです。


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会社情報

会社名
住友林業株式会社
住所
東京都千代田区大手町経団連会館8階
電話番号
03-3214-2270

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