社会インフラを支えるメタウォーターの未来
2025年度の入社式に際し、メタウォーター株式会社の社長、山口賢二氏が新社員に向けて重要なメッセージを伝えました。当社は上下水道やリサイクル施設といった社会インフラの構築に携わり、人々の日常生活を支える役割を果たしています。そのため、地域社会において企業が果たすべき責任の大きさを再認識する必要があります。
最近の八潮市で発生した道路陥没事故は、私たちの事業が直面している課題を浮き彫りにしました。道路の下に埋設されていた下水道管の腐食が原因とされ、住民は生活に不便を強いられました。この出来事から、普段は無関心でいるインフラに対する意識が急浮上しています。この事例は、老朽化が進む設備への不安を増幅させ、今後の社会インフラの整備に対する危機感を募らせるものです。
また、人口減少と節水意識の高まりに伴い、水道料金収入が減少の一途をたどっています。加えて、自自治体の職員数はピーク時の40%減少していて、以前のように「なんとかなる」という状況はもはや通用しません。山口社長は、当社が担うべき課題が山積していると強調しました。そうした中で、今後は民間企業の活用が一つの解決策とされ、「ウォーターPPP」という考え方が重要になってきています。
山口社長は、皆さん一人ひとりが問題解決のためにどのように考え、行動していくのかが今後のカギであると述べました。「誰かが」ではなく「自分ごと」として捉える姿勢が求められています。具体的には、どのようなアイデアを出し合い、実行に移すかがポイントとのこと。これからの社会では、その行動力と創造性が何より重要だとご自身の経験からも実感しているようです。
新入社員の皆さんにはこれからの厳しい社会情勢の中で自らの役割を認識し、積極的に問題解決に取り組んでいくことが期待されています。メタウォーター株式会社として、次世代の社会インフラを支えるためにどのような新しい取り組みを行っていくのか、今後が楽しみです。皆さんの力を借りて、私たちはさらなる高みを目指していきたいと思います。新たな挑戦はもちろん、伝統を尊重しつつ革新を追求する姿勢を忘れないでください。未来のインフラを支えるのは、他の誰でもなく、あなたたち自身なのです。
2025年4月1日、メタウォーター株式会社の新たなスタートを切るこの日を機に、皆さんがどのように成長していくのか、新しいアイデアをどのように実現していくのか、非常に楽しみです。