健康意識の高まりとその背景
近年、特に50代以上の女性において、健康に関する意識が急激に向上しています。この傾向は、日本の健康雑誌「ハルメク」が実施した「健康に関する意識・実態調査2025」にも明らかにされており、全国の女性467名を対象にWebアンケートが行われました。
認知症予防への意識
調査によれば、健康予防に関する意識として「認知症予防」や「病気になりにくい生活」が増加傾向にあります。特に「定期的に病院やクリニックに通う」という行動については、過去3年間で約13ポイントも割合が増加し、今や66.2%の人々が実践しています。これは、多くのシニア女性が自身の健康維持や予防に積極的に取り組んでいることを示しています。
健康投資の増加
また、健康への投資額も増加しており、2025年の調査では健康に関連する平均支出額が約15.7万円となっています。昨年に比べて約1.8万円も増加しており、運動サービスや医薬品、マッサージなどに対しての支出が押し上げ要因となっています。この背景には、健康維持の重要性がシニア層に浸透してきたことがあるのでしょう。
情報の混乱と行動の乖離
一方で、調査では「健康に関する正しい情報がわからない」「何を信じたらよいのかわからない」といった悩みも増加しています。2023年から2025年にかけて、この割合は18.9%から24.0%に上昇。健康情報が溢れる今、その正しい活用法に困惑するシニア女性が増えているのです。多くの人が様々な情報に触れることで、逆に不安感や迷いが生じている様子が伺えます。
シニア女性の声
実際に調査に参加したシニア女性の意見を見てみると、「自分に合った健康法は何なのか探している」「健康情報を見るたびに、自分ができていないことを責められる気がする」といった声が寄せられています。これらのコメントからは、健康への意識が高まる反面、情報過多がもたらすストレスも垣間見ることができます。
専門家の見解
ハルメク 生きかた上手研究所の所長である梅津順江さんは、「シニア女性は、健康に対して非常に高い意識を持っているが、それに伴って情報に翻弄されることも多い」と指摘しています。高まる健康意識は好ましい一方で、どのように行動に結びつけるかが今後の焦点となるでしょう。
まとめ
50代以上の女性が健康維持に対して積極的に取り組んでいることは嬉しいニュースですが、一方で情報過多によるストレスにも直面しています。企業や医療機関は、ユーザーが簡単で信頼できる情報にアクセスできる環境作りが求められています。今回の調査結果は、今後のサポート体制の構築に大いに役立つでしょう。これからもシニア女性たちが豊かな健康ライフを実現できるよう、社会全体での取り組みが必要です。