UC級色彩検定開始
2018-07-25 14:51:34

色覚特性に配慮した新たな「UC級」色彩検定が始まる!

色彩検定に新たなUC級が誕生!



2018年8月1日から、色彩検定に新しく「UC(色のユニバーサルデザイン)級」が設けられ、色覚特性を考慮した社会の実現を目指しています。この動きは、見えにくい色の組み合わせに悩む約350万人の日本人に光を照らすものとなるでしょう。特に、色覚特性を持つ人にとって、日常生活の中で目にする鉄道の路線図や交通のサインが見分けにくいことがしばしばあります。そのため、普段の暮らしがもっと便利で快適になるための知識と技術が求められています。

高齢化社会と色彩の重要性



少子高齢化が進む日本では、65歳以上の人口が3,000万人を超えています。高齢になると、白内障などの影響により視覚が変化し、色の見え方が厳しくなることがあります。特に、視認性の向上が求められるオリンピックを2020年に控えている今、色彩に関する基準の整備が不可欠です。色彩検定協会は、UC級を通じて、ユニバーサルデザインの考え方を広め、すべての人が安心して暮らせる社会を目指しています。

色覚特性を意識したデザイン



色のユニバーサルデザインの定着には、色覚特性を意識した知識が必要です。色覚異常を持つ方が直面する具体的な問題を理解し、改善するための教育が急務です。特に、「WEB」「建築」「出版」「製造」といった視覚的情報を扱う業界において、色覚特性を考慮した配色が求められています。医療や福祉、教育の分野でも、高齢者や異なる色覚を持つ人々との接点が増えているため、これらの知識は役立つでしょう。

カラーデザインの改善事例



例えば、あまりにも視覚的に分かりにくい「黄色と白」の組み合わせを見てみましょう。この配色は、色覚特性を持たない人にも理解しづらいだけでなく、高齢者にとってはさらに難解です。そこで「矢印を黒化する」ことによって、よりはっきりとした視認性を実現することが可能です。このように、色彩デザインを見直すことで、視認性が飛躍的に向上します。

色彩検定UC級の試験概要



2018年12月16日(日)、この新しい色彩検定UC級の試験が行われます。受検申し込みは、2018年8月1日から10月11日まで受け付けており、全国各地の主要都市で受験が可能です。試験はマークシート方式(一部記述式)で行い、60分という限られた時間の中で、色の見え方やユニバーサルデザインに関する知識が問われます。合格ラインは満点の70%程度で、受検資格に関する制限は設けられていません。

さらに、検定料は6,000円(税込)で、申し込みはインターネットや書店、現金書留にて行うことができます。この新たな検定を通じて、色彩に関する理解を深め、皆が暮らしやすい社会の実現に向けて一歩を踏み出しましょう!

結論



新設された色彩検定のUC級は、ただの資格取得にとどまらず、色覚特性に対する理解を深める大切なステップです。高齢化社会の中で、誰もが快適に暮らせる社会の実現へとつながるこの取組みに、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
公益社団法人 色彩検定協会
住所
大阪府大阪市淀川区宮原3-4-30ニッセイ新大阪ビル16F
電話番号

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