東北電力とシャープ、新たな連携サービスを開始
2023年10月20日、東北電力株式会社とシャープエネルギーソリューション株式会社は、家庭用蓄電池の利用を通じて電力需給の調整を図る新たなサービスを開始しました。このサービスは、東北電力が提供する「ecoチャレンジ」におけるDR(デマンドレスポンス)機能を、シャープの蓄電池システムと組み合わせたものです。これにより、再生可能エネルギーの普及に伴う電力需給バランスの調整が一層容易になります。
DRサービスとは?
デマンドレスポンス(DR)とは、需要家側が自らの電力使用量を調整することで電力の需給バランスを管理する仕組みです。ピーク時の電力使用量を抑えることで、電力会社は遅延を回避し安定した供給を実現します。最近では、家庭用の蓄電池を活用したこの取り組みが特に注目されており、電力会社は家庭の電力量を効率的に管理する手法を模索しています。
シャープ製蓄電池と「COCORO ENERGY」
シャープの家庭用蓄電池システムは、AIを活用した「COCORO ENERGY」というクラウドHEMSサービスと統合されることで、ユーザーの生活パターンや太陽光発電による発電状況を学習し、最適な形での電気の自家消費を実現します。これにより、一般家庭のお客様は電気代を大幅に削減することが可能となります。
新サービスの特長
新連携サービスでは、普段は「COCORO ENERGY」が自動的に電力の消費を最適化し、DR制御が必要な際には、東北電力からの指示に基づき、シャープが蓄電池を遠隔から制御します。これにより、電力需給の調整に貢献するだけでなく、お客様には東北電力から、DR制御の対価として「よりそうeねっと」ポイントが付与されます。このポイント制度は、電力使用の調整に対するインセンティブを提供し、より多くの家庭が積極的に参加できる環境を整えます。
今後の展望
今後、シャープは地域のDRサービス事業者とさらなる連携を進め、お客様にとっての利便性や経済性を向上させるだけでなく、電力不足や環境問題といった社会的課題の解決にも寄与していく方針です。特に、再生可能エネルギーの拡大に伴う需要の変化に柔軟に対応できるサービスの提供を目指しています。
申し込み方法
この新しいサービスを利用するには、シャープ製蓄電池システムをお持ちの方が対象となります。また、東北電力の対象プランに契約していることが条件です。詳細や申し込みは、
東北電力のWebサイトを訪れてご確認ください。
このように、シャープと東北電力の連携は、家庭用蓄電池の活用を通じて電力の効率的な管理を実現し、消費者にも新たなメリットをもたらすことになります。今後が非常に楽しみな取り組みです。