株式会社Arentが特許を取得した配管設計支援技術
株式会社Arentが、プラント配管に関する新技術の特許を取得しました。この特許(特許第7922896号)は、「配管設計支援装置および配管設計支援方法」として知られ、配管の製作図(スプール図)作成の支援を目的としています。
特許技術の概要
この技術は、工場溶接か現場溶接かを判断し、接続点ごとに割り当てた溶接種別に基づいて配管をグループ化し、3D画面上でその管理を行うシステムです。ユーザーは溶接種別の修正が可能で、設計段階での効率化を促進します。また、溶接種別の判定ルールを変更できる設定とできない設定に分けて管理できるため、事業者の運用に合わせた柔軟な対応が可能です。
プラント配管の背景
プラント配管の構築においては、工場内でスプールと呼ばれるまとまりを組み立て、それを現場で溶接する工法が広く用いられています。この際、各接続点の溶接方法を決定し、スプール番号や溶接番号を付けた製作図を作成する必要があります。しかしながら、長年の慣習で、溶接種別の判断基準は一様ではないため、事業者によっては不整合が生じることが多々あります。
具体的な機能
1. 3Dモデルでの確認・修正
この新技術では、接続点を3Dモデル上に表示し、それらをグループ化します。溶接種別を確認し、修正ができるため、2D図面への変換をしなくても、実際の配管形状を視覚的に確認しながら作業が進められます。
2. 判定ルールの柔軟性
ユーザーが設定を変更できる項目とそうでない項目に分けて管理できるため、道路業者や各社の判断基準に適応することが可能です。これにより、設計の際に生じる判断の手間を大幅に削減できます。
3. スプール番号付けの一貫性
配管が複雑に分岐する場合でも、一貫した番号付けが可能です。端点を特定し、階層的フィルタリングを通じて番号の起点を決定することで、正確な管理を実現しています。
ASPO Spool Managerとの連携
この特許技術は、株式会社Arentが提供するAutodesk AutoCAD Plant 3D向けのアドイン「ASPO Spool Manager」に応用されています。このアドインは、スプールの分割や自動採番、溶接情報の管理を行うもので、特に大規模なプラント工事においてその真価を発揮します。
ASPO Spool Managerの主要機能には次のようなものがあります:
- - 溶接種別を異なる色や形のマーカーで3Dモデル上に表示
- - マーカーのクリックによる簡単な切り替え
- - スプールの区切りと番号を自動更新
今後の展望
株式会社Arentは、今後もプラント配管の設計から施工準備までをデータで結びつける「ASPO」シリーズの拡充を目指します。多様なニーズに対応し、業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していく姿勢を貫いていきます。これにより、さらに効率的で効果的なプラント工事を実現し、顧客満足度を高めていくことでしょう。
会社概要
株式会社Arentは東京都港区に本社を構え、建設・プラント業界に特化したDX推進企業として、新しいビジネスモデルの構築と、技術革新に取り組んでいます。代表取締役社長の鴨林広軌氏の下、クライアントと共に課題解決に向けた事業を展開しています。これからも皆様のニーズに応える製品開発に期待がかかります。