第3回ハナショウブ小説賞、結果発表！受賞作と選考の舞台裏を探る

第3回ハナショウブ小説賞結果発表！

2025年3月31日、opsol株式会社による「第3回ハナショウブ小説賞」の選考結果が発表されました。この小説賞は「介護・医療・福祉」をテーマにした作品を募集し、文学界で注目を集めています。選考委員による厳正な審査の結果、opsol部門、テーマ部門ともに大賞は該当作品なしという結果となりましたが、金賞受賞作には素晴らしい作品が選ばれています。

受賞作品一覧

opsol部門

- 大賞: 該当作品なし
- 金賞（賞金10万円）: 『生を紡ぐ』染夜美月

- あらすじ: この作品は、葛藤を抱えた人々の命の物語が描かれています。緩和ケア認定看護師の久遠麻衣と彼女の同僚である天野美鳥との関係を中心に、命の大切さや人と人とのつながりがテーマになっています。二人の看護師は、異なる価値観を持ちながらも互いに影響を及ぼし合い、患者との関わりを通して成長していく姿が描かれています。

テーマ部門

- 大賞: 該当作品なし
- 金賞（賞金10万円）: 『母の思惑』南木野ましろ

- あらすじ: 母から虐待を受けた娘と、息子の心の葛藤が描かれています。母の死を迎える四十九日間、息子は打ち明けられなかった家族の秘密と向き合い、母が残した手紙を通じて真実に迫っていくのです。この物語は、愛と捨てられたかつての日々の思い出をテーマにしています。

エッセイ部門

2023年から新たに設けられたエッセイ部門では、10作品が入賞しました。エッセイでは、介護や医療に関わる人々のリアルな体験と感動的なストーリーが評価され、多様な視点から介護・医療・福祉の現場が描かれています。入選作品には、感情豊かで印象深いエッセイが揃っており、これらはopsol book公式サイトで全文が公開されています。

ハナショウブ小説賞とは？

ハナショウブ小説賞は、介護・医療・福祉をテーマにした作品を募集し、多様なジャンルを広げることを目的にしており、opsol株式会社が主催しています。選考委員長には、現役で介護・医療に携わる代表取締役社長の鈴木征浩氏が務めており、専門家の観点からも評価される小説賞です。

特徴とメディアの注目

ハナショウブ小説賞はその特殊なテーマと独自の選考プロセスから、各種メディアからも注目されています。装丁家の宮川和夫氏が選考に参加するなど、ただの小説賞に留まらず、多面的な視点から作品が評価されることもこの賞の特徴です。

今後もこの小説賞がいかに発展し、どのような新たな才能を発掘するのか大いに期待されます。