原子力と人権を考える集会
2025年10月10日、東京都内にて、原子力と人権を考える集会が開催されます。このイベントは、FoE Japanとピースボートによるもので、ウラン採掘や核廃棄物問題に対する人々の健康と土地の保護を目的としています。
会場には、Diné(ナバホ族)の活動家であるレオナ・モーガンさん、南アフリカの気候正義活動家リディア・ピーターセンさんが来日し、それぞれの視点からウラン採掘の現状と核の影響について語ります。この集会は、対面だけでなくオンライン(Zoom)でも参加できるため、多くの方々が気軽にアクセスできます。
ウラン採掘の歴史と地域社会への影響
レオナ・モーガンさんは2007年から「核植民地主義」と闘ってきたオーガナイザーで、Diné族の伝統的な故郷であるディネ・ビケヤでのウラン採掘の影響を訴えています。過去80年間、マンハッタン計画などによるウラン採掘が行われ、多くの放棄されたウラン採掘地や核兵器研究所が残されてきました。彼女は、北アメリカのさまざまなコミュニティや団体と連携し、ウラン燃料サイクル全体に反対する強力な活動を展開してきました。特に、核資源の輸送に反対する「Haul No!」の共同設立者として知られています。
一方、リディア・ピーターセンさんは、南アフリカで核燃料サイクルのあらゆる段階において影響を受けている地域社会と共に活動している気候正義活動家です。彼女は、ウラン採掘から原発、さらには放射性廃棄物の問題に取り組み、地域の権利確立に向けて尽力しています。
参加者が学ぶ内容
この集会では、レオナさんとリディアさんの講演を通じて、ウラン採掘や核廃棄物がもたらす現状についての理解が深まります。具体的には、以下のプログラムが用意されています:
- - 核植民地主義と先住民族の権利…レオナ・モーガンさん
- - 人々は意思決定に参加できるのか?…リディア・ピーターセンさん
- - 途上国への核輸出に道を開く世界銀行・アジア開発銀行の政策転換と日本の責任…FoE Japanより
このような多様なテーマを扱うことにより、参加者は原子力の負の側面とそれに対する人権の観点を考えさせられます。
参加方法
日時は2025年10月10日(金)16:00から18:00まで、場所は衆議院第二議員会館多目的会議室で行われます。会場に参加する場合、申し込みは不要で、15:30から入館証を配布しますので、ロビーでお待ちください。またオンライン参加の場合は、事前登録が必要です。参加費は無料です。
主催はFoE Japanとピースボートで、問い合わせは国際環境NGO FoE Japanへ。遠くからでも参加しやすいこの機会を通じて、重要なテーマに向き合ってみてはいかがでしょうか。