株式会社システムクリエイトは、英国のABERLINK社と卓上3次元測定器「Fulcrum CMM」の国内販売における販売代理店契約を結びました。この契約により、両社は今後展示機の導入を進め、秋には市場に投入されることを目指しています。
Fulcrum CMMの特徴
Fulcrum CMMは、その革新的な設計により、手動で操作を行うCMM(座標測定機)です。特に注目すべきは、3つの回転軸を持ち、限られたスペースでも効率的な操作が可能で、工作機械の近くでも簡単に使用できる点です。部品が加工された際に即座に検査を行うことで、万一の不具合を迅速にフィードバックし、最終検査をよりスムーズに行うことができます。
その操作性だけでなく、ソフトウェアも直感的に使えるように設計されています。ユーザーは部品を手動でスキャンするだけで、寸法が自動表示されるため、専門的な知識がなくてもすぐに測定が可能です。初回検査や少量生産の品質管理、CNCマシンの設定など、短時間で使えるツールとして最適です。
効率的な操作と測定の自由度
Fulcrum CMMは片手での測定が容易で、磁気ソフトボタンを活用することで、マウスを使わずに機能を切り替えられます。これにより、測定地点に自由にボタンを配置して、測定時のフレキシビリティが向上します。
また、磁気固定具テンプレートを使用することで、部品を迅速にしっかりと固定でき、測定の精度を確保します。測定用の強力なソフトウェア「Aberlink Mk4」が付属しており、箱から出したその瞬間から測定作業に入れるのも大きな魅力です。これにより、生産ラインにおける問題点を早期に特定し、コスト削減につなげることが期待されています。
スタイラスと固定具のカスタマイズ
Fulcrum CMMには、特注のスタイラスキットも付属しており、他社製品には見られない優れた計測性能を実現しています。剛性が適切なスタイラスを使用することで、CMMの精度を維持しつつ、XZまたはYZ投影面での測定が行いやすくなります。
さらに、カスタムメイドの固定具キットを使用することで、特に複雑な3D部品や旋盤加工された部品も迅速かつ簡単に固定することが可能です。このような柔軟性のある測定システムは、幅広い分野での活用が期待されます。
仕様詳細
- - 本体サイズ: X:335mm Y:830mm Z:725mm
- - 軸移動量: X:280mm Y:280mm Z:150mm
- - 容積精度: (5.0 + L/1000)µm
- - 解像度: 1.15μrad
- - 動作温度: 5 - 45°C(最適温度:18 - 22°C)
ABERLINK社について
ABERLINK社は1993年に設立され、検査機器や計測機器の製造・販売を行う企業です。本社はイギリスのグロスターシャー州に位置しており、技術革新と品質向上を追求しています。弊社の製品は、さまざまな業界で利用されており、高い信頼性を誇っています。詳細は
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