イタンジ、三菱地所リアルエステートサービスに新たな不動産システムを導入

先進技術で不動産取引が一変する

近年、デジタル技術の進化によって、さまざまな業界が変革を遂げていますが、不動産業界もその例外ではありません。三菱地所リアルエステートサービス株式会社は、テクノロジー企業のイタンジが提供する新たなシステムを導入することが発表されました。これらのシステムには、物件確認電話の自動応答システム「ぶっかくん」、内見予約受付システム「内見予約くん」、そして不動産関連の電子契約システム「電子契約くん」が含まれています。これにより、2024年12月から2025年にかけて、賃貸取引がますますスムーズに行えるようになります。

不動産取引のデジタル化に向けて

2022年の改正宅地建物取引業法により、賃貸や売買契約の重要事項説明が非対面で行えるようになり、書類の電子交付も可能となりました。この法律改正は、不動産業者にとって大きな転機となり、特に業務効率化のニーズが高まりました。三菱地所リアルエステートサービスは、2020年にイタンジの申込受付システム「申込受付くん」を導入し、賃貸不動産取引のデジタルトランスフォーメーション（DX）に積極的でした。

新たに導入されるシステムにより、賃貸管理のすべての流れが電子化され、空室確認から契約までのプロセスが滑らかになります。特に「内見予約くん」は、仲介会社利用率が27.4%という実績を持ち、賃貸物件の内見予約を24時間対応で行えるため、入居希望者にとって非常に便利なサービスです。

業務効率化と利便性の向上

物件確認電話の自動応答システム「ぶっかくん」は、賃貸不動産仲介会社からの問い合わせに自動で応じることができ、空室情報や内見方法、さらにはキーボックスの暗証番号の案内を24時間体制で行います。これにより、多数の電話の同時対応が可能になり、業務の効率化が図れます。また、集合住宅のオートエントランスと連携することで、内見時の鍵の受け渡しが不要になるため、さらに効率的な管理が実現します。

電子契約の利点とは

2025年1月予定で導入される「電子契約くん」は、賃貸入退去や更新に関する契約をオンラインで完結できる革新的なシステムです。これにより、入居申込時に必要な情報の重複記入を削減し、契約書の郵送も不要になります。さらに、契約書の電子データ化により、不正アクセスや改ざんを防止することができます。

このようなシステムの導入により、三菱地所リアルエステートサービスは、業務のデジタル化を進めると共に、より安全で利便性の高いサービスの提供を目指しています。イタンジは今後もテクノロジーを駆使し、不動産業界全体の生産性向上に貢献していくでしょう。